越境ECサイトの運営において、UPSの利用者は年々増えています。
UPSの送り状ラベルには「EDI」や「INV」などの表記がありますが、それぞれの意味をご存じでない方もいるでしょう。
そこで今回は、UPSの送り状の表記について、詳しく解説いたします。
- UPS 送り状「EDI」の意味
- UPS 送り状「INV」の意味
- UPS 送り状「KEY」の意味
- UPSのコマーシャルインボイス
- 複数個口の送り状について
※UPSの送り状発行方法については、以下リンクをご覧ください。
UPS 送り状「EDI」の意味
UPS送り状に記載の「EDI」とは、Electronic Data Interchangeの省略で、電子データ交換を意味します。
EDIの送り状を利用することで、コマーシャルインボイスの書類を電子化し、その書類に記載される情報(依頼主、出荷先、貨物の詳細など)は、電子データとして宛先国の通関まで送信されます。これにより、簡単かつ迅速な発送手続きを行うことができます。
EDIを利用することで、手作業による書類の作成や管理が不要となり、ヒューマンエラーを減らすことができます。また、紙の書類を使わないため、環境にも優しい方法です。
UPSのウェブサイトや送り状発行システムShip&coを利用して、EDIの送り状を発行することができます。Ship&coで作成されたEDIの送り状は、以下のイメージです。
UPS 送り状「INV」の意味
UPS送り状に記載の「INV」とは、Invoice(インボイス)の略称で、インボイス情報が電子データとして送信されず、出荷の際にコマーシャルインボイスを印刷して添付する必要があることを意味します。
INV表記となる理由は以下の2点が考えられます。
- EDIが利用できない輸出国および仕向国へ発送する場合:輸出国および仕向国によっては、コマーシャルインボイスを別途印刷することが規則となっている場合があります。その場合は、送り状ラベルと一緒にインボイスを貨物へ添付する必要があります。
- UPSシステム側でEDIの設定が未完了の場合:UPSシステムのアカウント設定において、電子インボイス (EDI) が有効になっていないことが原因で、INV表記となる場合があります。EDI表記にするためには、UPS担当者に「電子インボイス (EDI) 希望」の旨を連絡し、EDIを有効化してもらう必要があります。
*新規にUPSアカウントを発行した場合は、発行から24時間以内に電子インボイス (EDI) が自動で有効になります。
UPS 送り状「KEY」の意味
UPS送り状にはほとんどの場合、EDIまたはINV表記となりますが、「KEY」という表記もあります。
「KEY」表記は、INVのように紙のコマーシャルインボイスが必要であり、荷送人がインボイスの詳細データを収集していない、または重要な情報が欠落している非文書の出荷を意味します。
KEYの送り状の場合、UPSのウェブサイトや送り状発行システムShip&coで作成されたインボイスではなく、自社のオリジナルインボイスが必要となります。
UPSのコマーシャルインボイス
UPSのサイトによると、コマーシャルインボイスについて以下の説明があります。
コマーシャル・インボイスは、海外に発送する貨物に必要な、輸入規制、評価、および関税の計算に使用される重要な書類です これは、非書類貨物(書類以外の物品)の海外発送時に必要です。 出荷ツールは、出荷ラベルの作成時に、コマーシャル・インボイス情報をオンラインで入力いただくこともできます。 通関手続きの遅延を避けるためには、正確で具体的な情報を提供することが重要です。
「INV」出荷の場合、上記イメージのインボイスを印刷して添付してください。
UPSのウェブ出荷ツールで送り状を発行する場合、インボイス印刷の流れは以下となります。
UPSウェブサイト上の「出荷履歴の表示」→「アクション」にある「︙」マーク→「フォームとドキュメント」をクリックし印刷することができます。
送り状発行システムShip&coをご利用の場合、送り状発行時に表示される「送り状」ボタンの右側にある「∨」マークから「運送会社のインボイス」をクリックし、印刷することができます。
複数個口の送り状について
UPSで複数個口の貨物を発送する場合、各貨物に送り状の貼付が必要です。
例えば3個口を出荷する場合、UPSラベルは以下のように3枚作成されます。
Ship&coを利用する場合、複数個口の送り状を簡単に作成することができます。
- 貨物のサイズ・重量が同じ場合、オーダー画面にある貨物の詳細欄に「数量」を追加してください。
- 貨物のサイズ・重量が異なる場合、オーダー画面にある貨物の詳細欄の「+貨物追加」ボタンをクリックし、貨物毎のサイズ・重量を追加してください。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、UPSの送り状の表記、コマーシャルインボイス、複数個口の送り状について説明しました。Shopify、Magento、eBay、アマゾンなど、ご利用のEC店舗を問わず、海外発送を行う場合には、出荷書類への理解が必要です。
UPS送り状を簡単に作成したい方は、ぜひEC事業向けの送り状発行システムShip&coをお試しください。
送り状発行システムShip&coとは?
Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。
アカウントの作成はこちらからどうぞ。ご不明点がございましたら、hello@shipandco.comまでお気軽にお問い合わせください。
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