国際郵便で海外に荷物を送る際、2024年3月1日(金)以降、全ての国・地域において「通関電子データの事前送信」が必須となります。つまり、手書きラベルによる発送ができず、事前にオンラインでの送り状発行・インボイスデータ送信が必要となります。
今までは、米国宛ての国際郵便物とヨーロッパ等宛ての国際郵便物のみ対象となっていましたが、今回、国際郵便は、全ての国・地域に拡大すると発表しました。
この変更は、日本から海外に郵便局から荷物を送る一般の方から、越境EC販売をするEC事業者まで幅広く影響が出るので、変更が適用される前に詳細を理解しておくことが重要です。
本記事では、2024年3月1日(金)からの変更点のまとめ、および今後国際郵便で荷物をスムーズに送るために必要な対応についてご紹介していきます。
- 全ての国・地域宛て通関電子データ送信とは?
- 変更の背景および目的
- 通関電子データの送信対象となる郵便種別
- 通関電子データの送信方法
全ての国・地域宛て通関電子データ送信とは?
通関電子データ送信とは、差出人名、受取人名、内容品名、総重量、郵便物番号などといった情報を名宛国に通関電子データとして送信することを意味します。
今回の発表では、2024年3月1日(金)から、国際郵便物の差し出しの際に通関電子データ送信を条件とすることを全ての国・地域が対象になる、ということになります。
変更の背景および目的
国際郵便の発表によると、今回の変更は、以下の点が背景になっています。
国際郵便物の保安強化および通関の効率化のため、物品などを内容品とする国際郵便物を送る場合、差出人さまの住所・氏名や内容品などの情報を電子化した「通関電子データ」を、事前に名宛国・地域の郵便事業体に送信することが、万国郵便条約により義務とされています。
通関電子データの送信対象となる郵便種別
前述の通り、2024年3月1日(金)以降、通関電子データの事前送信の必須化は、全ての国・地域宛ての国際郵便物が対象になります。
- EMS
- 国際小包
- 通常郵便物
・小形包装物
・印刷物
・特別郵袋印刷物
・書状(定形、定形外)とその他の通常郵便物
※EMS、印刷物、書状とその他の通常郵便物の場合は、物品などの税関検査の対象とされる可能性のあるもののみを対象とされます。手紙などの書類だけを送る場合、以前と変わらず、手書きのラベルや宛名書きで発送が可能です。
通関電子データの送信方法
通関電子データを送信する方法についてご説明します。
ステップ1:「オンラインのシッピングツール」でラベルを作成する
- 日本郵便が提供する「国際郵便マイページサービス」または、「送り状発行システムShip&co」を利用し、国際郵便のラベルをネット上で作成してください。
ステップ2:ネット上で送り状を印刷する
- シッピングツールで送り状ラベルを作成すると、入力した情報は通関電子データとして名宛国・地域に送信されます。作成したラベルのPDFデータを印刷してください。
ステップ3:国際郵便の専用パウチにラベルを入れる
- オンラインシッピングツールご利用の際は、専用のパウチ(送り状袋)が必要になるので、専用パウチを郵便局の窓口から入手して利用してください。
ステップ4:郵便物に貼り付けて発送する
- 必要な書類を専用パウチへ入れた後、郵便局に荷物を渡して発送してください。
国際郵便の送り状発行方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ネットで簡単に国際郵便ラベルを作成しましょう!
以上、国際郵便が2023年2月21日に発表した「全世界宛て国際郵便物の通関電子データの事前送信必須化」についてまとめてみました。
今まで手書き、あるいは、手動の対応で送り状を作成していた方には大きな影響が出ると思いますが、これを機にオンラインでの作成に切り替えられるので、ビジネスのデジタル化への大きな第一歩です。
この変更が適用となる前に、オンラインでのラベル作成に慣れておけば、業務がスムーズに行えます。ぜひ、事前に準備しておいてくださいね。
送り状発行システムShip&coとは?
Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。
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