(※この記事は、2024年4月5日に更新されました。)

国際郵便は、2022年 6 月 20 日から、米国およびヨーロッパ宛に手書き送り状の引受が廃止されます。今まで手書きで対応してきたのに、これからどうすればいいの?と不安な方も多いのではないでしょうか。

本記事では、日本から海外へ国際郵便物を送る際の発送ラベルが簡単、便利に作成できる方法について説明しています。

ラベルの作成が簡単にできるおすすめツールとして、特に「国際郵便マイページサービス」と一般の利用者向け「送り状発行システムShip&co」という2つのシステムを紹介します。

「国際郵便マイページサービス」とは?

EMSラベル作成方法を紹介する前に、まず、この2つのオンラインシッピングツールが提供しているサービスについて簡単に説明します。

国際郵便マイページサービスは、EMS、国際eパケットライトなどの海外への発送に必要なラベルや書類すべての印刷ができるシステムです。

「送り状発行システムShip&co」とは?

一方、送り状発行システムShip&coは、郵便局の国際郵便を含む複数の運送会社の送り状とインボイスを簡単に作成できるサービスを提供しています。

上記のそれぞれのシステムにて送り状を作成する際、アカウント登録・ログインが必要ですが、Ship&coアカウントを取得後は、国際郵便マイページサービスのアカウントがなくても国際郵便サービスのラベルを作成することができます。

国際郵便マイページサービスの会員登録・ログイン画面
Ship&coアカウント新規登録画面

「国際郵便マイページサービス」でEMSラベルを作成する方法は?

日本郵便が提供する国際郵便マイページサービスからEMSラベルを作成する4つのステップを紹介します。

会員登録後、国際郵便マイページサービスにログインし、「マイページメインメニュー」→「オンラインシッピングツール」→「送り状作成」を選択してください。

国際郵便マイページサービスの「メインメニュー」画面

次に、国際郵便EMSのラベルを作成していきましょう。

1. ご依頼主・お届け先登録

はじめに、「ご依頼主を直接入力」または、「アドレス帳にご依頼主住所を登録」のどちらかの方法で発送人住所を入力・登録します。
※頻繁に使用する依頼主情報がある場合、「アドレス帳にご依頼主住所を登録」で今後の入力を短縮できます。

国際郵便マイページサービスの「ご依頼主登録」画面

「新規ご依頼主 登録」画面に内容を入力し、「次へ」ボタンを押して、保存してください。

その後、「アドレス帳から選択」欄のリストに登録して表示された依頼主情報にチェックを入れて、「お届け先を選択する」画面にいきます。

国際郵便マイページサービスの「お届け先登録」画面

2. 発送種別と内容品の登録

この画面では、「発送種別として選択」と「内容品の入力」欄に、税関への申告が必要な内容品情報を入力します。宛先国の税関が確認する情報ですので、必ず英語で入力してください。

国際郵便マイページサービスの「内容品登録」画面

入力必須項目である、内容品名、単価、個数、内容品種別、内容品総額を入力し、「追加」ボタンをクリックします。

「重量」と「HSコード」は必須ではありませんが、宛先国によって必要な場合があります。例えば、アイルランドを含むヨーロッパ宛へ送る際には、HSコードかTARICコードが必要ですので、発送前に必ず確認してください。

入力後、「危険物についてのご確認」のメッセージにチェックし、次に進みます。

3. 発送関連情報登録

国際郵便マイページサービスの「発送関連情報登録」画面

この画面では、以下を入力します。

  • 発送予定日(当日から1週間以内で選択可能)
  • 総重量を入力(重量を入力した後、郵便料金が確認できます。)
  • 有償/無償を選択

4. ラベル情報の確認・印刷・発送

「登録内容の確認」ページで入力内容に相違がなければ、一番下にある「送り状を登録する」をクリックします。

国際郵便マイページサービスの「登録内容の確認」画面

最後に印刷画面に移動し、注意事項に同意して印刷をクリックします。

国際郵便マイページサービスの「送り状の印刷」画面

ラベル作成の作業が終わった後、必要なのは、国際郵便の専用パウチです!

通常、国際郵便EMSで発送する際、オンラインシッピングツールから発行されたラベルは、専用のパウチ(送り状袋)に入れて発送する必要があります。

以前は、国際郵便マイページサービスよりパウチのリクエストが可能でしたが、2022年3月16日からパウチのオンラインリクエストサービスが終了しました。今はお近くの郵便局で在庫等ご確認のうえ必要な枚数を入手していただく形となります。

国際郵便についてよくある質問

ここでは、国際郵便ラベルに関するよくある質問を紹介しています。

国際郵便にラベルは必要ですか?

海外へ渡航する際に出入国書類を提出するように、日本から海外へ送るものにも発送用ラベルやインボイスが必要です。

国際郵便の梱包はなんでもいいですか?

国際郵便を出荷する場合、指定の梱包資材はありません。ただし、国際郵便は配達完了までに時間を要し丁寧な取り扱いがされるとは限らないため、丈夫な梱包資材を利用して発送した方がいいでしょう。

国際郵便に関するその他の情報を知りたい方は、以下のリンクも併せてご参考ください。

EMSの発送に必要な書類を解説!
EMSで海外輸出する際に必要な書類について、分かりやすく解説します。EMSの送り状、税関告知書CN23、インボイスなど、オンラインシッピングツールで印刷するEMS書類の詳細説明と、それぞれの取扱方法をご紹介します。
国際郵便 EMS の配達状況・追跡情報を確認する方法を徹底的に解説!
海外発送の場合は特に、荷物を発送した後に「いつ届くのか」「どう追跡すれば良いのか」という疑問を持つ人も多いでしょう。今回は、EMSの配達状況を確認する方法や、各配達ステータスの意味について、詳しく解説します!

「送り状発行システムShip&co」でEMSラベルを作成する方法は?

まず、輸入ビジネス・越境EC事業者の場合、運営するオンラインショップをShip&coアプリに設定し、受注データの自動同期で出荷情報を反映させましょう。

Ship&coアプリで連携していないショップを利用する方は、CSVデータで受注データを一括でアップロードし、注文情報を追加できます。

通常、アカウント登録後、利用開始の前に、アプリの初期設定が必要です。

送り状発行システムShip&coの「初期設定」画面

上記の設定が完了しますと、以下のようにオーダーがアプリ内に受注情報が同期されます。

送り状発行しすてむShip&coの「出荷待ち」画面

上記の出荷待ち画面に同期される注文をクリックし、オーダーページまで進みます。オーダーページの右下にある「プリンターボタン(クイックプリントボタン)」にカーソルを乗せますと、発送可能なサービスが表示され、そこで、ご希望の配送サービスを選択できます。

送り状発行システムShip&coの「オーダーページ」画面

上記ページの通り、Ship&coの場合は、一つの画面から、出荷に必要な情報(貨物の詳細、宛先、発送人、貨物内容など)を全て確認できる仕様になっています。

ページ右下の選択肢からEMSをクリックすると、以下のようにEMSラベルが作成されます。

Ship&coアプリケーションは、同じ配送会社でも複数の対応を選択できるため、ご自身にあった方法で出荷作業効率化を高めることができます。

国際郵便EMSラベル発行の場合は、3パターンの対応からご希望に合わせて選択できます。

・上記のワンクリックで作成する方法

・一括で50件の出荷データをまとめてラベルを作成する方法

・複数の運送会社の送料を確認後ラベルを作成する方法

また、動画で詳しく確認したい方は、是非以下のリンクをご覧ください。

国際郵便マイページサービスと送り状発行システムShip&coを徹底比較

国際郵便マイページサービスと送り状発行システムShip&coを「使い勝手」、「対応可能なサービス」、「料金」の3点で比較してみましょう。

最初に結論から言いますと...

  • 国際郵便マイページサービス:頻繁に海外へ発送をしない一般の方
  • 送り状発行システムShip&co:オンラインショップで海外向けに販売を行い、週に数十件以上を発送する方(越境ECセラーなど)、複数の運送会社で海外発送を行っている方

ポイント1)使い勝手

国際郵便マイページサービス:スマートフォン版とパソコン版がありますので、パソコンなしの場合でもEMSラベルを作成するのが可能ですが、出荷データを入力するには、手動の対応が必要ということで、出荷数が多い方には、時間がかかります。

送り状発行システムShip&co:ウェブアプリですので、パソコンでしか利用できません。出荷データを入力するには、オンラインショップからの自動連携、CSVでアップロード、1件ずつ手入力で作成する、という3通りの対応が可能です。多彩なオプションから操作の流れを選べます。

1件のラベル作成にかかる時間

国際郵便マイページサービス:30秒〜40秒ほど

送り状発行システムShip&co:8秒〜10秒ほど

上記の時間は、荷送人、荷受人、貨物の詳細などの設定をそれぞれ事前に完了した条件で比較してきました。また、操作の際には、クリックを一回も間違っていないという状況から試して、時間の差を確認しました。

国際郵便マイページサービスの場合、1つの項目の記入は、それぞれのページに分けられますので、比較的 次のページに行く時間がかかることと、クリック数が多いということが分かりました。一方で、送り状発行システムShip&coは、出荷待ち画面からオーダーページに行きますと、一つの画面で全ての操作が可能ですので、EMSのラベル発行のスピードが早いということが分かりました。

ポイント2)対応可能なサービス

国際郵便マイページサービス:国際郵便サービスのみ

送り状発行システムShip&co:海外発送の場合、国際郵便サービス、DHL、FedEx、UPSなどで、国内発送の場合、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便(ゆうパック、ゆうパケット)、西濃運輸

*複数の運送会社を利用するなら、ひとつのインターフェイスで全て完結できるShip&coのご利用がおすすめです。

ポイント3)料金

国際郵便マイページサービス:無料

送り状発行システムShip&co:有料(送り状1件¥33から始まるプラン。詳細は、こちらから。)

今後、ネットで簡単にEMSラベルを作成しましょう!

いかがでしょうか。EMSラベルを作成する方法として、今後、手書きではなく、上記で述べたように、ネットでの作成に移行しましょう!シッピングツールのそれぞれの特徴を理解した上で、ご利用の状況にあったものを選び、ぜひネットでEMSラベルを作成してみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました!

日本郵便に最新情報については、以下のリンクをご参考ください。

日本郵便は、全世界宛てに対して通関電子データ送信を義務化し、データの事前送信を必須化!今後、手書きラベルで国際郵便物を送れません!
日本郵便・国際郵便は、2024年3月1日(金)から、通関電子データの事前送信を必須とする範囲を全ての国・地域に拡大すると発表しました。変更の概要から、今後の対応まで詳しく解説していきます。
日本郵便は、一部の国際郵便料金の値上げ、国際eパケットサービスの廃止などを発表
日本郵便株式会社、国際郵便は、2023年10月1日から「国際郵便料金の改定」、「国際eパケット郵便物の料金の廃止」などサービス内容を変更すると発表しました。国際郵便サービスを利用して海外向けての出荷を行なっているEC事業者は、ぜひ本記事をご確認ください。

送り状発行システムShip&coとは?

Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。

アカウントの作成はこちらからどうぞ。ご不明点がございましたら、hello@shipandco.comまでお気軽にお問い合わせください。

皆様の発送業務をより簡単になりますように全力でサポートして参ります!