オンラインショップを立ち上げて、国内の注文が増えてきたなと感じているあなた、海外販売も始めてみたいなと考えていませんか?
海外への販売において、一番障害となるのはやはり「海外発送」ではないでしょうか。そんな方へオススメの海外発送に関するチェックリストガイドを作成しました!このチェックリストには、海外発送を開始するのに役立つ説明とツールが含まれています。
海外発送のチェックリストには大きく分けて3つのパートがあります
Part 1:海外に出荷するかどうかの決定
Part 2:海外発送の設定方法
Part 3:出荷作業および出荷後のプロセス
今回の記事では、Part 1:海外出荷するかどうかの決定について説明します。
海外出荷するかどうかの決定
商品を海外に発送するかどうか について決定するとき、考慮する必要がある2つのポイントがあります:
1. 取扱い商品のカテゴリーが海外に出荷可能かどうか確認する。
2. 海外への発送にかかる費用を理解する。
それぞれの点について詳しくみていきましょう。
1. 取扱い商品のカテゴリーが海外へ出荷可能かどうか確認する。
すべてのアイテムが海外へ出荷できるというわけではありません。輸出に際して色々な規制がある場合や、輸入国が受け付けない場合もあるので、事前にしっかりと調査しましょう。
A. 輸入国によって取扱い商品が禁止または制限されている品目に当てはまるかどうかを確認する。
どの国にも、輸入品に関する独自の規制があります。 規制によっては、品目が完全に禁止されているか、輸入量が制限されているか、または税関で長期間検疫される可能性があります。
UPSが公開している、国固有の規則や規制を示すツール(英語表記)では、上記について簡単に確認できるようになっています。
詳細については、輸入国の政府/税関のウェブサイトをご覧になることをお勧めしますが、下記のいくつかの例をご紹介します。
B.その品目が「危険物」としてリストされているかどうかを確認する
危険物とは、輸送中に健康上、安全上、または環境上のリスクが生じる可能性がある品目です。 これらの品目は、通常の状態では危険ではないかもしれませんが(例:アルコールを含む香水)、輸送中に危険をもたらす可能性がある成分(例:アルコールは可燃性)を含むことがあります。
「危険物」の1つとして掲載されているからといって、その品目を海外に出荷できないという意味ではありません。 特定の運送会社(例えばDHL、Fedex、UPS)の特別な輸送サービスを利用すれば、出荷することができるかもしれません。ただし、輸送時には正確にアイテムを申告する必要があり、また追加料金が課される可能性もあります。
危険物輸送に関する国連専門家委員会は、「危険物」を主要な9つの種類に分類しています。 取扱い商品がこの中の1つに掲載されているかどうか、ぜひチェックしてみて下さい。
万が一、取扱商品が上記の「危険物」に当てはまる場合は、必要書類や手数料について事前に運送会社へ問い合わせることをおすすめします。
2. 海外への発送にかかる費用を理解する
取扱商品を安全に海外へ発送できることがわかったら、次のステップは、海外への配送にかかる費用を理解することが大切です。
・取り扱っている商品を海外へ発送することで経済的に問題がないかどうか。
・どの運送会社と配送サービスを使用すれば良いか。
・関税と税金をどのように支払うのか。
まず、海外発送にかかる2つの主なコストを理解しましょう。
A. 送料と保険料
海外への配送料は、運送会社、配送オプション、保険の選択によって決定されます。どのようなコストがかかるか、事前にある程度調べておく事が大切ですが、出荷時に毎回これらの金額をチェックするような必要はありません。(Part 2とPart 3で、これらを自動化する方法をご案内します!)
運送会社の選択:配送料金は運送会社によって異なります。通常、郵便は安く、それに対してエクスプレス運送会社は高額ですが、より速く・より良いサービスを提供しています。現在は、ほぼ全ての運送会社のホームページで送料の自動計算機能が提供されており、貨物のサイズと重量、そして目的地の情報さえあればすぐに送料見積りができるようになっています。
配送オプション:海外発送の場合、特に配達スピードの指定(例:スタンダードまたはエクスプレス)はコストに大きな影響を与えます。さらに、追跡機能付きの配送オプションを選択すると更にコストがかかります。ただし、多くの顧客が追跡サービスを望んでいるため、ほとんどの場合、追跡機能付きの配送オプションを選択する必要があります。
保険の補償:高額なものを出荷する場合や輸送途中の損害について心配な場合は、それをカバーするために保険に加入することもできます。ほとんどの海外向けエクスプレス運送会社は、デフォルトで輸送保険があります(およそUSD100)。また、追加補償のために保険に追加で入ることもできます。例えば、日本郵便のEMSサービスの場合、デフォルトで最大20,000円の保険が含まれていますが、補償額20,000円以上の場合は最低50円から、追加で保険を支払うこともできます。
B. 関税
海外出荷の際、輸入国または出荷する商品によって決定される「輸入関税」を支払う必要があります。
輸入関税は、出荷した荷物が輸入される国によって課される税金です。ここで注意をいただきたいのですが、輸入関税とは商品の輸入時に課される税額を意味し、その関税率表をタリフといいます。すなわち、輸入関税は支払うべき税の金額そのものを指し、タリフは税率を表します。
さらに、輸入国で適用される可能性があるもう1つの税は付加価値税(VAT)または別の言い方で商品サービス税(GST)というものがあります。これは、仕向国で商品を販売するときに適用される消費税です。
取扱い商品の関税については、こちらの計算機能(英語表記)を参考にしてみてください。
以上の方法で、エンドツーエンドの送料を確認したら、次は送料と商品の価格を比較します。商品の価格と比較した時に、顧客の立場に立って、いくらの送料であれば支払うかを考えてみてください。そして、この送料だと支払うだろうと思われる額に近い料金を提供している運送会社と配送オプションの選択肢を書き留めておいてください。これは、海外発送をセットアップするときに役立ちます。これについては、このシリーズのPart 2でご説明します。
まとめ
海外発送のためのチェックリスト:海外出荷をするかどうかの決定
1. 取扱い商品が海外に出荷可能かどうか確認する事
❑ 品目が輸入国によって禁止または制限されていないか確認する。
❑ 品目が「危険物」としてリストされているかどうかを確認する。
2. 海外への配送にかかる費用を理解する
❑ 送料と保険料を確認する
❑ 関税と税金を確認する
以上、如何でしたか?少しでも参考になれば幸いです。 まだまだ、「Part 2:海外発送の設定方法」と「Part 3:出荷作業および出荷後のプロセス」へと続きますので、お楽しみに!
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