株式会社ベルトラン(Ship&co)は、2023年4月21日(金)にShopify店舗を運営しているShip&coユーザーに向けて【Ship&coミートアップ in 東京】を開催しました。本イベントは、株式会社ウェブライフ、FedEx Express(フェデックス・エクスプレス)、Shopify Japan 株式会社とタグを組み、「Shopifyマーケティング、EC物流、越境EC」と題し、開催しました。
この記事では、当日のイベントの様子から、Shopify Plusなどに関する役に立つ情報についてご紹介します。
Shopify、ECマーケティング、EC物流
まず、最初に登場したのは、株式会社BERTRAND - Bento&coとShip&co代表のベルトラン・トマ氏、株式会社ウェブライフ代表の山岡義正氏です。そして、Shopify Japan 株式会社のアカウントエグゼクティブである外山児雄氏もサプライズで登壇。
Shopify店舗を設定する際にEC事業者が直面する最も一般的な課題
新型コロナウイルスの影響により、急速に成長したEC市場は、他業種が不況にある中、急速な伸びをみせました。これまでECサイトで販売していなかった事業もEC化し、EC市場への新規参入を検討しているでしょう。
そこで、多くのECサイト担当者は運用に関してさまざまな悩みを抱えています。Cサイトの運用は多くの役割や機能を持つため、対応すべき内容が広範囲であり、悩みや課題が尽きないと言われています。
日本企業がビジネスをDX化させるには、運営し方に合わせられるカスタマイズ仕様に関する要望が多いです。しかし、その要望に応えるには、開発に時間かかり、システムも複雑化してしまう可能性があります。
今回のディスカッションでは、システムに合わせる運営が述べられました。実店舗で販売できない、コロナ時期で急いでECサイトを作らなければならない企業様が増加し、短期間でECサイトを立ち上げるトレンドが広まっています。
例えば、Shopifyの特徴として、優れたデザイン性と高機能なECサイトを簡単に構築できることです。Shopifyを導入することで、ECを通じて売り上げを伸ばすことが可能な事例も多くあります。シンプルなECサイトから始めても、全体最適による短納期構築と段階的なスケールアップを実現できるのは、Shopifyの特徴です。
ECのスケールアップ:Shopify Plusにグレードアップすべき点
今回、ウェブライフ代表の山岡氏が述べた、ECのスケールアップを手助けした Shopify店舗(Shopify Plusのマーチャント)の成功事例は、Kinto様のECサイトです。成功事例から学びたい方は、ぜひ以下リンクをご確認ください。
次に、Shopifyの外山氏は、ShopifyからShopify Plusへのアップグレードを決定するため考慮すべき点(販売量を除く)についてお話しいただきました。
Shopify Plusプランへ切り替えを検討する際、5つの大事なポイントが挙げられました。
- 拡張性の向上によるCV率AOV向上施策の実施(クロスセル/アップセル)
- より堅牢なサーバー環境・不正注文の防止(フラッシュセール対応)
- 越境 ECの本格展開
- B2B用のECサイト構築
- Shopify Plusの専用問い合わせ窓口による密なサポート体制
EC業界のDX推進に欠かせない「AI」の役割
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)がますますビジネスにおいて重要視されています。その中でも、AIによるデータ分析、予測、自動化などの領域で重要な役割を果たしています。
Shopify事業者にとってAIがどのような役割がありますか?その質問を回答するために、以下のShopifyストアに追加された人工知能ツールが紹介されました、
- Shopify Magicで 商品説明文を簡単に
Shopify管理画面には、Shopify Magicという人工知能ツールがあります。この機能を使って商品説明文を自動生成することが可能です。 商品管理画面で、商品の特徴などのキーワードや検索エンジンで上位に表示させたいキーワードをいくつか入力し、あらかじめ用意されたいくつかのトーンの選択肢を指定し、ブランドにあった説明文を作ることができます。 - Shopify Magicでメールマーケティングを効率的に
Shopifyにはアプリと呼ばれる拡張機能がありますが、Shopifyが提供している無料のEmail機能アプリ、「Shopify メール」というものがあります。 こちらをインストールすると、メールの件名を作成する際にメールの本文から、3つの件名の候補を自動生成してくれます。こちらも商品説明文と同様にあらかじめ用意されたいくつかのトーンを選択し、また独自の指示を追加することもできます。 - ShopアプリChat GPT連携
そんなShopアプリの中のチャット欄で購入したいものを探すのをAIがサポートし、提案してくれます。この画像は私が、「白味噌が欲しいです」とテキストを打ったところ、「予算はありますか?」とAIが答え「ありません」と回答すると、Shopifyのストア販売されている白味噌をいくつか提案してくれた時のものです。商品の種類/価格帯/大きさなどを指定して、欲しいものが簡単に見つかるかもしれません。
EC事業者が直面する物流課題
ディスカッションの最後にShip&co代表のベルトラン氏は、越境ECの物流について話しました。
国内から海外に展開したいEC事業者が送料、最初に最も心配しているのは、関税、書類作成などです。ベルトラン氏の話により、日本国内の事業者に注目してほしいEC物流の面は、「送料の設定」です。以下のようにまとめてみました。
- 海外発送の送料が国内発送の送料より高いのは、事実です。
- 実際の送料を購入者に請求する日本の事業者が多いですが、購入者目線で考えると、送料や手数料といった追加費用が高いことでカゴ落ちの理由になります。
- 「送料」と言うのは、やはり購入する側にとっては購入完了に至るまでの大きな壁になりますので、ECストアでどのように見せるかが重要になります。
- 顧客への送料の請求方法がいろいろありますが、その一つは、商品代金に予め送料を上乗せするという対策です。
最近の越境EC人気商品と輸送上の注意
第2セッションに登壇したのは、FedEx Expressの地域担当営業の三浦昂希氏です。今回、越境EC物流のポイントにフォーカスした内容で、海外に人気商品から、人気商品のカテゴリから、梱包の注意点、海外発送のポイントまで説明いただきました。
それらの点を以下のようにまとめました。
- アパレル梱包:圧縮袋などを活用してコストダウンを図りましょう。ただし、ダウンなどの圧縮には注意が必要です。
- デカオモ商品:フェデックスでは取扱いが可能ですが、梱包方法によっては特別取扱料金が発生することがあります。
- 食品・化粧品:FDAの認証がアメリカ向けの食品輸送に必要です。化粧品の発送には特別な準備が必要であり、香水などのアルコール濃度の高い商品は注意が必要です。
- FedExで発送する場合の梱包材:FedEx Pak、FedEx Envelopeなど無償梱包材があります。防水仕様でやぶれにくい素材となっています。
Shopifyマーチャント同士の交流の場
今回のShip&coミートアップでは、プレゼンテーションのセッション後、自由に対話できる機会が設けられました。Shopifyマーチャント同士のみではなく、Ship&co代表のベルトラン氏、ウェブライフ代表の山岡氏、Shopifyの外山氏、FedEx Expressチームなどに直接質問する時間なども用意しました。
さまざまな話題が交わされ、会場内を移動し、多くの人々とコミュニケーションを取ろうとする姿勢が印象的でした。
まとめ
今回、お忙しい平日の夜にご来場いただいた皆様に、心から感謝申し上げます。
Shopifyを通じて自社ECサイトを運営している方々に対し、ECサイト構築課題、運営後のスケールアップのタイミング、EC物流などに関するアイデアを持ち帰れたら幸いです。
では、次のShip&coミートアップの開催にぜひご期待ください!
送り状発行システムShip&coとは?
Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。
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