ShopifyとBASEを11項目で比較!手数料や機能の違いを解説
ShopifyとBASEは本格的なネットショップを作成できるECプラットサービスです。両者を比較し、手数料の違いやどちらが売れるかなどを解説します。
ShopifyとBASEは、どちらもネットショップを構築できるECプラットフォームです。それぞれ異なる強みを持つため、どちらが向いているかは事業者の規模や運営スタイルによって異なります。
この記事では、初期費用・月額料金・手数料・機能などの11項目でShopifyとBASEを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリット、おすすめのケースについて解説します。
ShopifyとBASEの特徴
ShopifyとBASEは同じEC構築サービスでも、想定するユーザー層に違いがあります。
Shopifyの特徴
Shopify(ショッピファイ)は、175カ国以上で利用され、数百万のショップが開設されている世界トップクラスのネットショップ構築サービスです。グローバルな販売展開を視野に入れた設計になっています。
月額費用が発生する有料プランのみの提供ですが、規模に応じてプランを選択でき、豊富なデザインテンプレートと拡張機能でブランドイメージに合ったサイト構築が可能です。拡張性・カスタマイズ性を重視した、本格的なEC事業を展開したい事業者向けのサービスといえるでしょう。
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BASEの特徴
BASE(ベイス)は、ショップ開設数が250万以上で、ネットショップ開設8年連続No.1の実績を持つサービスです(2025年2月時点)。初期費用・月額費用が無料で始められるので、コストを抑えてネットショップを開設できます。テンプレートを選んで必要な機能を追加するだけでショップを作成でき、PC操作に不慣れな方でも始めやすい設計になっています。
料金プランは無料のスタンダードプランと有料のグロースプランの2種類で、スタンダードプランは商品が売れたときのみ費用が発生する仕組みです。BASEは手軽さとコストの低さを重視した個人・小規模事業者向けのサービスといえます。
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ShopifyとBASEの違いを比較
ShopifyとBASEの違いを、11の項目に分けて比較していきます。
初期費用
ShopifyとBASEを利用する際、どちらも入会費などの初期費用はかかりません。Shopifyは通常3日間の無料体験期間を用意しており、実際の使用感を確かめてから本格的に導入するかを判断できます。
月額料金
ShopifyのプランはBasic(月払い4,850円)・Grow(月払い13,500円)・Advanced(月払い58,500円)・Plus(月払い368,000円)の4種類です。年払いを選ぶと割引が適用され、月額換算のコストを抑えられます(Plusプランは除く)。
BASEはスタンダードプランは無料で、グロースプランのみ月額19,980円(年払いの場合16,580円)が発生します。
手数料
Shopifyで自社決済サービス「Shopifyペイメント」を利用した場合の決済手数料は2.9〜3.9%で、カードブランドや発行国によって違います。外部の決済サービスを使う場合は、別途0.2〜2%の取引手数料が加算されます。売上金の入金手数料は無料です。
BASEの場合、スタンダードプランの決済手数料が3.6%+ 40円+サービス利用料3%です。グロースプランでは決済手数料2.9%のみで、サービス利用料は発生しません。ただし、Pay IDアプリからの注文には、1注文あたり決済手数料3.6%+40円+サービス利用料5.9%が発生します。
PayPay・Amazon Pay・PayPalを利用する場合は、決済手数料にシステム手数料の1%が加算されます。入金手数料は一律250円です。加えて、振込額が2万円未満の場合は事務手数料500円が発生します。
入金サイクル
Shopifyでは入金の曜日を平日の中から指定でき、週単位または月単位で受け取りタイミングを設定できます。注文発生から決済処理に5営業日かかり、その後設定した支払曜日に振り込まれる仕組みです。支払日を金曜日に設定している場合、水曜日に注文があれば5営業日後の翌週水曜日に決済処理が完了し、その週の金曜日に入金されます。
BASEでは売上発生後、ショップ側で振込申請を行ってから10営業日後に入金されます。急いで受け取りたい場合は、BASEの「最速振込」を利用すると土日祝を含む最短当日の入金も可能です。
決済方法
Shopifyではクレジットカードを中心に、スマホ決済、後払い、キャリア決済、オンラインウォレットなど幅広い決済手段を利用できます。自社決済サービスのShopifyペイメントに加え、PayPalやPaidyなどの外部サービスとの連携も可能です。なお、利用できる決済サービスは国や地域によって異なります。詳細はこちらで確認できます。
BASEではPayID(BASEと連携したショッピングアプリ)・クレジットカード・コンビニ払い・銀行振込・キャリア決済のほか、PayPay・Amazon Pay・PayPalも利用できます。海外ユーザー向けにはクレジットカードのほか、Google Pay・Apple Pay・Alipay・WeChat Pay・PayPalも利用可能です。
デザイン性
Shopifyはドラッグ&ドロップ操作でコンテンツの配置や色を変更できるノーコードカスタマイズが可能で、専門知識がなくても直感的にデザインできます。テーマごとにコンセプトが設定されているので、ブランドイメージに合ったデザインを選びやすい点も特徴です。HTMLやCSSの編集にも対応しているので、本格的なブランド構築を目指す事業者に適しています。
BASEはテンプレートからパーツを配置するだけで本格的なショップデザインが完成し、背景カラー・フォント・ボタンカラーなども管理画面から変更できます。操作がシンプルで初心者でも短時間でストアを立ち上げられる点が強みです。アプリを利用すればHTMLタグの挿入もできるので、さらに細やかな調整も可能です。
アプリ
Shopifyの「Shopify App Store」には16,000を超えるアプリが揃っており、集客・マーケティングから外部サービス連携まで幅広い用途で活用できます。掲載アプリは100項目の審査基準を通過したものに限られており、一定の品質が担保されています。
BASEは「BASE Apps」として約80種類の拡張機能を提供しており、その多くが無料で利用可能です。スタッフ権限管理や商品オプションなどの基本機能の補助が中心ですが、TikTok・Instagramの広告出稿など外部サービスとの連携もできます。
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越境EC対応
Shopifyの公式ツール「Shopify Markets」を活用すれば、国・地域ごとに言語や支払い方法を設定でき、価格も130以上の国際通貨に自動変換されます。簡単に海外向けページを作れるので、本格的なグローバル展開を目指す事業者に適した設計といえるでしょう。
BASEは2026年3月より「かんたん海外販売」を全ショップに標準で提供しています。海外発送・通関書類・多言語化などの煩雑な作業は代行会社が行うので、手軽に100カ国への販売が可能です。
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OMO対応
OMO(Online Merges with Offline)とは、オンラインと実店舗の垣根をなくし、顧客体験を一体化させる考え方です。Shopifyでは専用POSシステム「Shopify POS」で、ネットショップと実店舗の在庫・売上・顧客情報を一元管理できます。
BASEは外部サービスとの連携でOMOを実現しています。Squareおよびスマレジとの連携アプリを提供しており、ネットショップと実店舗の在庫を同期させて在庫の売り越しや売り逃しを防ぎます。
サブスクリプション対応
Shopifyでは購入オプションで定期購入を設定でき、月単位・週単位など希望の頻度で商品を顧客に届けられます。公式アプリ「Shopify Subscriptions」のほか外部アプリも使え、Shopify POSを使えば実店舗でのサブスクリプション販売も可能です。
BASEでは「定期便App」でサブスクリプション販売ができます。食品や消耗品などを定期的に届けるよう設定でき、店舗側の管理負担を抑えながら継続的な売上を生み出せます。
関連記事:Shopifyのサブスク(定期購入)アプリ6選!導入方法も解説
サポート体制
Shopifyには24時間のオンラインサポートがあり、いつでも問い合わせができます。ヘルプセンターのほかにコミュニティフォーラムもあるので、他のショップ運営者と情報を共有しながら課題を解決できます。
BASEのサポート窓口はメールのみで、チャットや電話は利用できません。問い合わせフォームから送信後に順番にメールで回答される形式のため、即答を得るのは難しい場合があります。
ShopifyとBASEのどちらが売れる?

ShopifyとBASEのどちらが売れるかは、商品ジャンル・販売数・事業規模によって異なるので、一概には言えません。手数料も含めたトータルコストを考慮した上で、利益率の高いほうを選択する必要があります。
集客の面では、BASEはInstagramなどのSNSを活用した自力での集客が前提となります。ShopifyはSEO・広告・SNS連携など幅広い集客設計が可能ですが、運用には一定の知識と工夫が必要です。本格的なEC事業展開により売上を伸ばしたい場合は、機能の充実度と拡張性の高さからShopifyが有利といえるでしょう。
コスト面では、販売数が少ない段階では月額費用が不要なBASEのスタンダードプランにアドバンテージがあります。ただし販売数が増えるにつれてサービス利用料や決済手数料の負担が増すので、一定の売上規模を超えた段階でShopifyに移行したほうが手元に残る利益が増える可能性があります。
Shopifyのメリット・デメリット
Shopifyには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは両方について解説します。
メリット
- 拡張性と自由度が高い
テーマのカスタマイズやアプリ追加、API連携が柔軟で、事業の規模に関わらず幅広い運用ができる - アプリが豊富
16,000以上のアプリや外部サービスとの連携ができ、事業の成長に応じて機能を柔軟に追加できる。デザインや機能の細かな調整も可能 - 越境EC機能が標準装備
「Shopify Markets」機能で国別に言語や通貨を切り替えて海外販売をスムーズに展開できる - セキュリティと安定性
クラウド型サービスなので常に最新のセキュリティ対策が施されている。サーバーインフラはShopifyが管理しており、セール時などアクセスが急増する局面でもパフォーマンスを維持できる
デメリット
- 本格運用には一定の知識が必要
テンプレートで手軽に始められるが、細かなカスタマイズにはHTML・CSSやShopify独自のテンプレート言語「Liquid」の知識が求められる - 月額費用がかかる
全プランが有料で、有料テーマや追加アプリを利用するとコストがさらにかかる
BASEのメリット・デメリット
BASEのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 初期費用・月額費用が無料
スタンダードプランは初期費用・月額費用が一切かからないので、無料でショップ作成ができる - 専門知識が不要
商品登録・デザイン設定・決済設定まで、すべて直感的な画面で完結する。EC運営が初めてやITに不慣れな場合でも迷わず使える商品登録から決済の設定までを画面の案内に沿って進めるだけで操作できる。専門的な知識がなくても迷いにくい設計になっている - 豊富なデザインテンプレート
用意されたテンプレートを選ぶだけで、見栄えの整ったショップが完成する。無料・有料あわせて選択肢が豊富で、ショップのイメージに合ったデザインを見つけやすい - 「Pay ID」との連携で集客できる
商品を登録するだけで、Pay IDのユーザーの目に触れる仕組みになっている。広告費をかけずに新規顧客との接点を作れる
デメリット
- 拡張性が限定的
BASE Appsは約80種類と少なく、機能追加は補助的なものが中心なので、高度なカスタマイズや外部連携は望めない - 手数料が高め
スタンダードプランでは決済手数料3.6%+40円に加えてサービス利用料3%がかかるため、販売数が増えるほど負担が大きくなる - サポートがメールのみ
チャットや電話はなく、返信まで時間がかかる場合がある
Shopifyがおすすめなケース
Shopifyは拡張性・カスタマイズ性の高さや、グローバル展開に向いた仕様が強みです。次のいずれかに当てはまる場合、Shopifyが適しているでしょう。
中・大規模EC事業の場合
月間の販売数が増えてくると、月額費用を支払ってでも機能の充実したプラットフォームを選んだほうが、運営効率と収益性の両面で有利です。Shopifyは長期的な売上拡大を目指す事業者に向いています。プランのアップグレードで機能を拡張できるほか、多様なアプリを組み合わせて事業の成長に合った機能を追加できます。
柔軟にサイトをカスタマイズしたい場合
ブランドの世界観を細部まで表現したい場合や、独自の購買導線を設計したい場合はShopifyが向いています。ドラッグ&ドロップのノーコード編集に加え、HTML・CSSやLiquidを使えばより踏み込んだカスタマイズも可能です。CRMや在庫管理システムなど外部サービスとのAPI連携も豊富で、デザインと機能の両面で自由度が高いのが魅力です。
越境ECの場合
Shopifyは130以上の国際通貨への自動変換を標準で備えており、Shopify Marketsを活用すれば国・地域ごとに言語・決済方法を細かく設定できます。BASEも「かんたん海外販売」で100カ国に販売できますが、販売可能な国の数や多言語・多通貨設定の自由度ではShopifyが上回ります。本格的なグローバル展開を視野に入れるなら、Shopifyが適しているでしょう。
BASEがおすすめなケース
BASEは低コストで簡単に始められる上、主言語が日本語でわかりやすいという特徴があります。次のいずれかに当てはまる場合、BASEを検討するとよいでしょう。
個人や少数精鋭で運営する場合
初期費用・月額費用が無料のスタンダードプランは、販売が発生したときだけ費用がかかる仕組みなので、販売数が少ない段階では無駄なコストが生じません。直感的な操作で、商品登録から売上確認まで管理できるので、専任のWeb担当者を置かずに少人数でも運営できます。副業や趣味の延長でショップを始めたい場合、リスクを抑えてスタートできるのは大きな魅力です。
簡単な操作性を求めている場合
BASEはテンプレートを選んでパーツを配置するだけでショップを作成でき、プログラミングや専門的なWeb知識は不要です。商品登録・在庫管理・注文管理などの日常的な運営業務も管理画面内で完結します。設定に時間を取られず販売に集中したいなら、BASEが向いているといえるでしょう。
国産サービスを利用したい場合
BASEは日本のBASE株式会社が提供するサービスで、管理画面・マニュアル・サポートが日本語で統一されています。Shopifyでは日本語の翻訳化が進んでいますが、わかりにくかったり、英語が混在したりすることもあります。「英語が得意でない」「日本語で安心して使いたい」という場合、国産サービスのBASEがおすすめです。
まとめ
ShopifyとBASEはどちらも優れたECプラットフォームですが、想定ユーザーや強みが異なります。本格的な事業拡大・越境EC・高いカスタマイズ性を求めるならShopify、低コストで手軽に始めたい個人や小規模事業者にはBASEが適しているでしょう。手数料・月額費用・機能の充実度を比較し、総合的に判断した上で、ビジネス規模や目標に合ったプラットフォームを選んでください。
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