梱包作業を効率化する方法7選を紹介!梱包の流れやコツを解説

梱包作業の効率化には、作業台の改善や資材の見直し、マニュアル化が効果的です。梱包作業の流れから内製・外注の違い、資材の選び方を解説します。

パッキングして箱詰めする作業員の手

ECサイトを運営していて、梱包作業に時間がかかりすぎると感じたことはないでしょうか。作業量が増えれば増えるほど人手不足やミスが起こりがちで、コストの上昇にもつながります。作業手順・資材・環境を見直して無駄な工程を削減すれば、効率的に業務を処理できるようになるでしょう。

本記事では、梱包作業の基本的な流れと効率化する方法7選について解説します。梱包が早い人の特徴や資材の選び方、内製と外注の違いも併せて紹介します。

梱包作業の効率化が重要な理由

物流現場では、人手不足と配送コストの上昇が深刻化しています。梱包作業の見直しは、こうした現場の負担を減らすのに有効な手段です。

注文数が増えるとともに、梱包にかかる時間と人員も比例して増加し、作業が追いつかなくなれば、出荷遅延や誤送などのトラブルを招きかねません。1件あたりの作業時間を短縮できれば、同じ人員でより多くの注文を処理できるようになり、人件費の適正化に役立ちます。

梱包は商品が顧客の手元に届く直前の最終工程です。スピードだけでなく精度も求められ、作業の標準化が品質の安定と顧客満足度の維持に寄与します。

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梱包作業の流れ

梱包作業は複数の工程で構成されており、各工程のミスが後工程に影響します。それぞれの工程で発生しやすい課題も踏まえながら、基本的な流れを解説します。

1. 梱包資材の選定

最初の工程は、商品の特性に合わせた梱包資材の選定です。梱包資材とは段ボールや封筒など商品を包む外装材のことで、商品を保護しながら配送に耐えられる状態にする役割を担います。

その際に商品のサイズや重さに合わない資材を選ぶとやり直しになり、作業が滞る原因になります。資材の種類が多すぎると選択に時間がかかり、作業員ごとに判断に差が出ることも課題です。あらかじめ商品ごとに使用する資材を決めておくと、作業が安定するでしょう。

2. 緩衝材の選定

緩衝材は、商品を衝撃や揺れから守る保護材です。エアパッキンや発泡スチロール、クラフト紙のような紙緩衝材など多様な種類があります。

緩衝材が商品の形状や素材に合わないと、隙間が生じて商品が動き、破損の原因になりがちです。一方、詰め込みすぎると外装が膨らみ、輸送中の破損リスクが高まります。適切な緩衝材の判断に迷い作業が遅れることもあるので、商品ごとに利用する緩衝材と使用量の目安をあらかじめ定めておくとよいでしょう。判断のばらつきが減り、梱包の品質を一定に保てるようになります。

3. 商品と緩衝材の箱詰め

資材と緩衝材の準備が整ったら、商品を箱に詰めていきます。箱の中で商品が動くのを防ぐために、隙間を埋めるように緩衝材を入れて中身を固定してください。

商品が1種類なら詰めるのも比較的簡単ですが、重さや形状の異なる複数の商品をまとめて梱包する場合は配置の判断が難しく、作業が滞りやすくなります。作業員の経験によって詰め方が変わり、品質にばらつきが出る点も課題です。商品ごとの配置例や注意点をまとめた手順書を用意しておくと、作業の統一化とミスの防止に役立つでしょう。

4. 箱をテープ留め

商品を詰め終えたら、テープで封をします。荷物の重さに応じてOPPテープや布テープを使い分け、底面は十字貼りで補強しましょう。

繁忙期など大量の梱包をこなす場面ではテープ留めが不十分になりやすく、輸送中に箱が開いて破損や紛失のリスクが生じます。テープの貼り方の手順を統一しておくと、品質のばらつきを防ぎ、現場全体の効率向上につながるでしょう。

5. 送り状の貼付

封をしたら、箱の目立つ位置に送り状を貼り付けます。配送中に剥がれると配送事故につながるので、しっかり密着させてください。

貼り間違いや貼り忘れも誤配送に直結し、顧客クレームや再配送の原因になります。複数の注文を同時進行で処理する場面でミスが起きやすいので、注文ごとに送り状を照合する手順を設けておきましょう。

送り状の発行から貼付まで効率化したい場合は、Ship&coの導入が効果的です。Ship&coはECサイトと連携して注文データを自動で取り込み、複数の配送会社の送り状を一括発行できる配送管理ツールです。手入力の手間が省け、入力ミスや作業時間の削減に貢献します。

梱包作業を効率化する方法7選

封函機と作業員

梱包作業を効率化するには、現場の状況に合わせて複数の改善策を組み合わせるのが有効です。ここでは、実践しやすい7つの方法を解説します。

1. 作業をマニュアル化する

梱包作業の標準化には、マニュアルを整備して手順を明確にするのが効果的です。梱包は商品ごとに必要な資材や詰め方が異なるので、基準が曖昧だと品質にばらつきが出やすくなります。マニュアルがあると一定水準の作業を短期間でこなせるようになるので、教育コストの削減にもつながるでしょう。

マニュアルは文章だけでなく、写真や図を交えて視覚的にまとめると理解しやすくなります。現場の変化に合わせて定期的に内容を見直すと、実態とのズレを防げます。

2. 作業員の教育を行う

マニュアルの整備と並行して、作業員の教育も欠かせません。梱包は緩衝材の使い方や商品配置などに、適切な判断と細やかな配慮が求められる作業です。教育が不十分だと緩衝材の量が足りなかったり、テープの貼り付けが弱くなったりするミスが起こりやすくなります。

また、経験者と新人が混在する現場では、作業速度にばらつきが生じやすく、全体の出荷ペースに影響します。定期的な研修やフィードバックを取り入れ、現場全体のスキルを底上げしましょう。

3. 作業員を増やす

繁忙期や注文数が急増する時期には、作業員を増やすことも検討しましょう。人員が不足したまま無理に続けると、ミスの増加や作業遅延を招きます。パートやアルバイトの採用、派遣スタッフの活用など、状況に応じた方法で人員を確保しましょう。

ただし、人員を増やすだけでは解決しないケースもあります。作業手順が効率化されていない、動線が悪く作業しづらい、資材管理が適切でないなどの課題が残っていると、人数を増やしても根本的な解決になりません。マニュアル整備や環境改善と併せて進めるのが大切です。

4. 梱包資材を見直す

使用している梱包資材を見直すと、作業時間とコストを同時に削減できる場合があります。商品に対して箱が大きすぎると緩衝材を余分に使うことになり、梱包に時間がかかって資材費も増加します。商品サイズに合った資材に切り替えるだけで、箱詰めの手間が減って1件あたりの作業時間を短縮できる上、コスト削減にもなるのです。

組み立てに手間のかかる資材から、折り曲げるだけで完成するワンタッチ式の箱へ変更するなどの工夫も効果があります。

5. 作業環境を改善する

作業環境の改善は、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を軸に進めるのがおすすめです。不要な資材を取り除き(整理)、必要なものをすぐ取り出せる場所に置き(整頓)、作業台や周辺を清潔に保てば(清掃・清潔)、動線の無駄を減らせます。ルールを徹底し習慣づける(しつけ)ことで、環境の維持にもつながるでしょう。

見落とされがちですが、梱包台の高さもポイントです。梱包台の高さが合っていないと姿勢が崩れ、疲労が蓄積しやすくなるので、作業員ごとに高さを調整しましょう。照明や室温などの環境も、作業品質と集中力に影響します。

6. 機械やシステムを導入する

ダンボールを箱型に組み立てる製函機や、箱を閉じてテープで封をする封函機などを活用すると、作業員の負担が軽減され、品質のばらつきも抑えられます。

また、在庫管理や送り状の発行を自動化するシステムを導入すれば、確認作業の手間とミスを減らせるでしょう。初期費用はかかりますが、注文数が多い現場ほど長期的なコスト削減効果が期待できます。

7. 外注する

梱包作業を外部の専門業者に委託する方法もあります。人員を確保・管理するコストを抑えて、繁忙期の急な需要増にも対応してもらえるのがメリットです。梱包に特化した業者に依頼すれば、作業品質の安定も期待できます。

一方で委託費用が発生し、自社にノウハウが蓄積されにくいという側面もあります。業者によって作業品質やサービス範囲が異なるので、事前にサービス内容を確認しましょう。

梱包作業が早い人の特徴

梱包作業が早い人は、迷いなく判断できるという特徴があります。具体的には、次のような傾向が見られます。

  • 手順が体に染み込んでおり、考えながら動くことがない
  • 作業台が整理されており、資材を探す無駄な時間がない
  • 商品を見た瞬間に最適な梱包方法が判断できる
  • 丁寧さとスピードの両立ができており、ミスなく一度で仕上げられる
  • 単調な作業でも集中力を維持できる

共通するのは、「判断の速さ」と「動きに無駄がない」の2点です。スピードは正確な手順の繰り返しにより身につくもので、品質を犠牲にして速さだけを求めると、やり直しが増えてかえって非効率になります。作業スピードを向上させるには、まずは正確な手順を体得させる必要があります。

梱包資材の選び方

畳んで積まれた梱包資材

梱包資材を選ぶ際は、コストと品質のバランスを取るために、費用・サイズ・デザインの3点について検討するとよいでしょう。それぞれのポイントを解説します。

費用

梱包資材の費用を抑えるには、種類の絞り込みと大口発注が効果的です。種類が多すぎると在庫管理が煩雑になり、管理コストや梱包ミスが増える原因にもなります。使用する資材を必要最小限に統一すれば、まとめて発注でき、単価を下げられる場合もあるでしょう。梱包資材の費用を算出する際は、資材費だけでなく、管理・発注・作業にかかる人件費も含めたトータルコストを把握することが不可欠です。

サイズ

商品に対して箱が大きすぎると、輸送中に中身が動いて破損するリスクが高まります。また、隙間を埋めるための緩衝材が増えて資材費がかさむ上、箱のサイズが大きいと送料も上がります。しかし箱が小さすぎると商品が収まらず、梱包のやり直しが必要になることもあるので、取り扱う商品のサイズを把握し、できるだけ少ない種類の資材でまかなえるよう選定しましょう。

デザイン

オリジナルデザインの資材を使えば、他社と差別化でき、ブランドの認知向上が期待できます。環境配慮型の素材を選べば、サステナビリティへの姿勢を顧客に示すことにもなるでしょう。ただしオリジナルデザインの資材は費用がかかるので、コストとのバランスを考慮し、資材費をコントロールしながらブランドらしさを表現する必要があります。

梱包作業の内製と外注の違い

梱包作業の方法には、社内で行う「内製」と専門業者へ委託する「外注」があります。それぞれの特徴を理解し、自社の規模や運営体制に合った方法を選びましょう。


メリット

デメリット

内製

・外注費用が不要

・社内にノウハウが蓄積される

・品質管理を社内でコントロールできる

・人員確保や教育にコストがかかる

・繁忙期に業務をこなすのが難しくなる場合がある

・品質が作業員の習熟度に左右される

外注

・社内の負担を軽減できる

・プロに委託することで、作業の信頼性が向上する 

・繁忙期の急な需要増にも対応してもらえる

・継続的に委託コストが発生する

・社内にノウハウが蓄積されない

・外注先の品質管理が難しい

内製

内製は、外部に委託するよりもコストを抑えられ、作業ノウハウが社内に蓄積されるのが利点です。品質管理のコントロールもしやすく、作業員が入れ替わっても蓄積された知識を活用できます。

ただし、人員確保や教育にコストがかかるほか、繁忙期には業務を処理するのが難しくなるという側面もあります。品質が作業員の習熟度に左右されやすい点も課題です。内製化を成功させるには、作業手順の標準化と継続的な教育体制の構築が鍵になります。

外注

外注は社内で作業員を確保する必要がなく、人員や資材管理の負担を大幅に減らせるのがメリットです。梱包に特化した設備とノウハウを持つ専門業者へ委託すれば、通常作業品質は高く、繁忙期の急な需要増にも対応してもらえます。

しかし、委託コストが継続的にかかり、長期的には社内にノウハウが残らない点は考慮する必要があるでしょう。外注先の品質管理は管轄外のため、連携が不十分だと品質や納期に影響が出るリスクもあります。信頼性の高い業者を選び、自社の基準を明確に伝えることが重要になります。

まとめ

梱包作業を効率化するには、作業のマニュアル化や適切な資材選び、作業手順の見直しなどが挙げられます。また、梱包作業を内製化すればノウハウを社内に蓄積でき、外注では作業負担を大きく減らせるなど、それぞれに利点があります。自社の体制や作業量に合わせて最適な方法を選び、作業品質とスピードの両立を図りましょう。

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