越境ECを運営する上で大きな壁となるのは「集客」です。集客のためにはSEO戦略が欠かせません。今日は、越境ECに適したSEO戦略について紹介したいと思います。
SEOとは、”Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化を意味します。
SEO戦略については、前回「越境ECを始める前に知っておくべき事④」で述べた、モールと自社サイトのどちらで販売するかによって必要性も随分と変わってきます。モールに出店する形で販売するのであれば、集客はさほど困難ではありません。しかしながら、自社サイトでの販売となると話は別です。
自社サイトで重要となるSEOのポイントを見ていきましょう。
1.サイトの構造
まず初めに、サイト内の構造について考慮する必要があります。
関連性の高いページ同士が内部リンクでつながるようにカテゴリ、タグなどによって分類することが大切です。ただし、細分化しすぎると、サイトの見た目が複雑になり分かりづらくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
知りたい情報をすぐに探しやすいようにコンテンツを分類し、関連するページをリンクでつなげていくと、ナビゲーションや関連ページへの内部リンクなどによって、サイト内の回遊ができるサイト構造が完成します。
サイトの見た目はシンプルかつユーザーフレンドリーに、でも中の分類はしっかりと明確にすることを心掛けると効果的です。
2.URL構造
URLの構造に関しても、「集客」における重要な鍵となります。
URLは短く簡潔に、キーワードを盛り込んで設定しましょう。商品名や材質、使用用途、特徴などがキーワードになります。
また、ページに到達するまでのリンクの数、いわゆる「リンク階層」も気をつける必要があります。リンク階層が多いと購入者のサイト離脱率はアップします。サイト内で核になるページは、1〜2リンクでたどり着けるような設定にしましょう。
3.内部リンクの構造
1にも述べた「内部リンク」についても詳しく見ていきましょう。
内部リンクは、現在のページに関係したページに繋げていく必要があります。ページ同士の移動は出来るだけスムーズに行えるよう工夫しましょう。移動するページの選定も的確に行い、購買率が上がるような「繋がり」を意識することが大切です。
内部ページから別のサイト(外部サイト)に繋げる事は極力控えるようにしましょう。外部サイトへ繋がるリンクが多すぎると、購入者はサイト外で出て行ってしまい、そのまま購入しないケースが増えてしまいます。また、検索エンジンにページの質が低いと判断される可能性があるので注意しましょう。
4.キーワード選定
SEOにおいて重要なポイントは、ターゲットユーザーを明確にして、ターゲットが検索エンジンに入力する言葉を見極めることです。Google AdWordsのキーワードツールなどを利用して傾向と対策をしっかりと立て、ユーザーの利便性を第一に考えながらキーワードを選定すると非常に効果的です。
キーワードを選定したら、できるだけテキストとして表示させるようにしましょう。バナーや画像の中にキーワードを埋め込んでしまっては、SEOの対象とならないため意味がありません。
5.商品やカテゴリのタイトル
前述のキーワード選定に関わる、商品名およびカテゴリ名は購入者を惹きつける鍵となるため、しっかりとリサーチ・検討した上で設定する必要があります。その国でよく検索されている単語をリサーチし、需要に基づいた名称を考えましょう。日本の商品を取り扱っている場合でも、日本の商品名をそのまま使用するのではなく、材質や特徴を捉えた名称に変更する方がSEOにとっては効果的と言えます。
また、その国の文化や考え方を尊重したカテゴリ設定も大切です。例えば、商材が弁当箱の場合、日本ではよく「レディース」「メンズ」「キッズ」というカテゴリで分けられます。「メンズ」はダーク系の色合いで大きめサイズなのに対して、「レディース」は明るい色合いで小さいサイズが多く、見た目ですぐにわかります。海外では、洋服以外のインテリア商材や雑貨に関してジェンダーでカテゴリ別に表示することはほとんどありません。女性でもダーク系の色合いで大きいサイズの弁当箱を使いたい人もいます。そのため、「Lサイズ(容量800〜1000ml)」「Mサイズ(容量600〜800ml)」「Sサイズ(容量600ml以下)」とサイズ別に表示し、性別や年齢関係なく購入しやすいカテゴリを設定したところ、売上がアップしたという例があります。
6.商品説明
ネットで商品を購入する際に必ずチェックするのは、商品説明です。実店舗で買う場合には、商品パッケージに記載されている説明文を読んだり、店員さんに聞いたりしながら決定します。オンラインでその役割をするのが商品説明です。商品説明の内容が購入決定を左右するため、前述のキーワード選定も交えながら、明確に魅力的に記すことが大切です。
7.商品写真
オンラインショップにおいて、そのショップのイメージにも繋がるのは「商品写真」です。実店舗であれば、実際に手に取り、商品のサイズや質感、重さなど感じることができるのに対して、オンラインで判断できる材料は写真しかありません。そのため、できるだけ多くの角度から商品を確認できる写真を撮りましょう。また、よくある身の回りの物を横に置いてサイズを比較できる写真を掲載することも効果的です。使用用途のイメージ画像もできるだけ掲載するようにしましょう。
8.商品陳列方法(見せ方)
実店舗と同じように、オンラインショップでも商品の陳列方法はとても重要です。いわゆるサイトのレイアウトです。
取り扱う商材によって、適したレイアウトは変わってきます。サイトを構築する際には、販売する商品の見え方を意識しながらレイアウトを考えましょう。自社サイトでも、Shopifyのようにサイトのレイアウトをパッケージ販売しているプラットフォームもあります。前に述べたように、シンプルかつ明確なレイアウト構成を心掛けると良いでしょう。
いかがでしたか?
サイトの構造から、URLの構造、内部リンクの構造といった「動線の構築」に続き、
キーワード選定、商品やカテゴリのタイトル、商品説明、商品写真、陳列の方法といった「サイト内コンテンツ」を最適化する必要があります。
皆さんも越境ECを始める際は以上の事柄に注目しながら、集客力のあるサイト構築を目指してください!
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