佐川急便の送り状とは?種類やもらえる場所、印刷方法を解説
佐川急便の送り状は、元払いや着払いなどの用途に応じて6種類あります。入手方法や書き方、発行・印刷方法などについて解説します。
佐川急便を利用して荷物を送る際、「送り状の種類や書き方がよく分からない」と感じることがあるかもしれません。送り状には元払や着払など複数の伝票があり、用途に応じて選ぶ必要があります。
この記事では、佐川急便の送り状の種類や入手場所、書き方、発行・印刷方法、貼り方などを解説します。
佐川急便の送り状(伝票)の種類
佐川急便で荷物を送る際には、用途に応じた送り状(伝票)が必要です。送り状はサービスごとに色や記載内容が異なり、「飛脚宅配便」や「飛脚ラージサイズ宅配便」などのサービスでも利用されます。
送り状の種類を以下にまとめました。
元払伝票
元払伝票は、荷物の送り主が送料を負担する際に利用する送り状です。佐川急便の伝票は青色で左側に「元払」と記載されています。発送時に料金を支払う仕組みのため、贈答品や顧客への商品発送などのシーンで広く使用されています。
着払伝票
着払伝票は、荷物の受取人が送料を支払う場合に使用します。ピンク色で左側に「着払」と表記されており、商品受け取りの際に料金を支払う仕組みです。個人間取引やフリマサイト、また、返品時に店舗側が送料を負担するケースなどでよく利用されます。
取次店伝票
取次店伝票は、佐川急便の「取次店」から荷物を発送する際に使用する専用の送り状です。取次店とは、佐川急便と提携して荷物の受付を行っている店舗などを指します。
元払は薄い緑色、着払はオレンジ色で、左側に「取次店」の表記が入っています。近くに営業所がない場合に利用できるオプションです。
e-コレクト伝票(代金引換サービス)
e-コレクト伝票は、佐川急便の代金引換サービスを利用する際に使う送り状です。商品を受け取るタイミングで支払いを行う形式で、ネットショップの発送で多く使われます。送り状の色は通常の元払が青、着払がピンクで、下部に「e-コレクト元払(または着払)」の表記と緑のラインが入っています。
記入内容は通常の送り状とほぼ同じですが、代引金額の記入欄が追加されています。現金・クレジットカード・デビットカードなどの支払い方法に対応している点も特徴です。決済方法の選択肢が複数用意されているため、購入者には便利なサービスといえます。
佐川急便の送り状をもらえる場所

佐川急便の手書きの送り状は営業所やサービスセンター、取次店、さらに集荷時でも受け取ることができます。営業所ではその場で発送手続きが可能で、取次店なら買い物のついでに受け取れるなど、状況に応じて使い分けられる点が便利です。
営業所・サービスセンター
佐川急便の営業所やサービスセンターでは、荷物の発送や受け取りに加えて送り状を入手することができます。営業所では一般的に7時〜18時、または8時〜19時などの営業時間が多いですが、サービスセンターは地域によって営業時間が異なります。
両者のサービス内容に大きな違いはなく、送り状の受け取りや荷物の持ち込みが可能です。利用の際は、公式サイトの「営業所検索」で場所や営業時間を確認しておくと安心です。
取次店
取次店は佐川急便と契約して荷物の受付を行う店舗で、ガソリンスタンドや食料品店などが窓口となっています。ここでも送り状を受け取れるほか、荷物の発送が可能です。ただし、営業所と異なり荷物の受け取りや問い合わせへの対応は行っていません。
店舗ごとに定休日や営業時間が異なるため、事前に確認しておきましょう。取次店の場所は、営業所などと同様に「営業所検索」から探せます。
集荷時
集荷サービスを利用すると、荷物を引き取りに来た担当ドライバーから送り状をもらえるため、事前に営業所や取次店へ取りに行く必要がありません。特に大量の荷物を発送する法人や、持ち込みが難しい場合に便利です。
集荷依頼は電話や佐川急便の公式サイトから簡単に申し込めます。ドライバーから送り状を受け取ったら、その場で記入し荷物に貼り付けて集荷を完了できます。
佐川急便の送り状の書き方
送り状を記入する際は、荷物の誤配や破損などのトラブル防止のために正確さが求められます。元払伝票には、以下の項目を記入します。
- 届け先の郵便番号
誤配防止のため必ず記入する - 届け先の住所・氏名・電話番号
住所は建物名や部屋番号まで正確に記載する - 差出人の郵便番号
発送元の郵便番号を記載 - 差出人の住所・氏名・電話番号
発送元の情報を記入。連絡が必要な場合に使用される - 内容品
中身を具体的に記入。例:「食品」「衣類」など。
佐川急便の送り状を発行・印刷する方法
「e飛伝Ⅲ」は、佐川急便が提供するクラウド型の送り状発行システムです。スマートクラブ for business のIDと、インターネットに接続したパソコン・プリンタがあれば、自宅で送り状を印刷できます。
さらに上位版の「e飛伝Ⅲ Evo」を利用すると、一度に最大5,000件までの出荷データを取り込んで、まとめて印刷することが可能です。「e飛伝Ⅲ Evo」はWindowsでのみ利用できます。
外部ツールを使って効率を上げたい場合は、複数キャリアの送り状発行を一元管理できるShip&coが便利です。佐川急便のみならず、多くの運送業者の送り状作成にも対応しています。
佐川急便の送り状の貼り方

送り状は荷物の上面にまっすぐに貼るのが基本です。段ボールならテープをまたいで上面の中央、袋や封筒なら表面の中央に貼りましょう。
貼る前に、箱の表面が濡れていないか、凸凹がないかを確認しておくと、途中ではがれにくくなります。箱の取扱注意の表示が見えるように位置を調整して、送り状の端までしっかり密着させて貼ってください。
佐川急便の送り状についてよくある質問
送り状の種類や入手方法、記載内容などについて説明してきましたが、実際の利用場面ではちょっとした疑問が生じやすいものです。ここでは、特に問い合わせの多い項目を整理し、利用シーンごとに分かりやすく解説します。
1. 佐川急便のWeb集荷では送り状はいりませんか?
Web集荷では、個人と法人で送り状の扱いが異なります。個人利用の場合は、スマートクラブにログインしてWeb集荷を申し込むと、宛先やサイズなどの入力した内容を基に送り状が自動作成されます。それを集荷日にドライバーが持ってきてくれるので、送り状を手元に準備しておく必要はありません。
一方、法人向けのWeb集荷では、送り状は用意されません。出荷側があらかじめ必要枚数を準備しておく必要があります。
2. 佐川急便の送り状の再発行はできますか?
「e飛伝Ⅲ」で再印刷が可能です。手順は以下の通りです。
- メニュー画面から「宅配便送り状」を開き、「送り状印刷一覧」を選択
- 検索条件の「発行区分」を切り替えて、再発行する送り状を探す
- 該当の送り状を選び、「F12:印刷」をクリックする
ただし、荷物受渡書を印刷済みの場合は再発行できないので、注意が必要です。
3. 佐川急便の送り状を使用してコンビニで発送できますか?
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニから、佐川急便の荷物を発送することはできません(2025年11月現在)。どのコンビニチェーンでも佐川急便の取り扱いはなく、送り状も店頭には用意されていません。
発送を希望する場合は、最寄りの営業所やサービスセンター、取次店に持ち込むか、集荷サービスを利用してください。
4. 佐川急便の送り状番号はどうやって調べられますか?
送り状番号は荷物の追跡に必要な情報で、「お問い合せ送り状No.」として送り状に記載されています。調べ方は以下の通りです。
- 送り状や控え伝票を確認し、右上付近の10桁または12桁の数字を確認する
- e飛伝Ⅲなどの送り状発行システムの発行履歴から番号を確認する
手元に送り状や発行履歴の情報がない場合は、佐川急便に問い合わせることになります。ただし、状況によっては調査に時間がかかったり、対応が難しいこともあります。
まとめ
佐川急便の手書きの送り状(伝票)は、元払・着払・取次店・e-コレクトなど用途に応じて種類が分かれており、営業所やサービスセンター、取次店で入手するか、集荷時にもってきてもらいます。送り状には届け先と差出人の情報、内容品を正確に記載しましょう。
発行は、送り状発行システム「e飛伝Ⅲ」を利用するのが効率的です。再発行も可能ですが、荷物受渡書の印刷後は不可となります。コンビニからの発送はできないため、営業所や集荷サービスを利用しましょう。
大量発送を行うEC事業者には、「Ship&co」の導入がおすすめです。Ship&coはクラウド型の送り状発行サービスで、佐川急便をはじめ、ヤマト運輸、日本郵便、DHL、FedExなど複数キャリアの送り状発行を一括管理できます。
なお、Ship&coアプリで佐川急便の送り状を発行する際は「佐川急便のお客様コード」を使用します。詳しくはShip&coサポートページをご覧ください。