日本郵便は、国内発送に欠かせない配送サービスを提供しており、EC事業者の皆さんも日々利用されていることでしょう。しかし、2023年にはゆうパックの付加サービスなどの値上げが実施される予定です。

本ブログでは、2023年に予定されている日本郵便ゆうパックの値上げについて詳しく解説し、EC事業者の皆さんが今後の配送費用を見据えた業務運営ができるようにお役に立ちたいと思います。

それでは、さっそく2023年の日本郵便ゆうパックの値上げについて見ていきましょう。

郵便物の特殊取扱料の改定

日本郵便は、2023年10月1日(日)から、オプションサービスによる加算料金(特殊取扱料)の改定を予定しています。

今回、多くの影響を受けるサービスは、手紙やはがき、そしてゆうメールです。国内発送を始めたばかりの方もいらっしゃるかもしれませんので、ここからは各サービスの紹介と新料金についてご説明していきます。

以下は、ご利用のオプションサービスごとにかかる基本運賃に加算する料金です。

  • 書留:引受けから配達までの郵便物等の送達過程を記録し、万一、郵便物等(ゆうパックを除きます。)が壊れたり、届かなかった場合に実損額を賠償するサービスです。
    一般書留:435円 → 480円
    現金書留:435円 → 480円
    簡易書留:320円 → 250円
  • 引受時刻証明:一般書留とした郵便物や荷物の引受時刻について証明するサービスです。
    320円 → 350円
  • 配達証明:一般書留とした郵便物や荷物について、配達したという事実を証明するサービスです。
    差出時:320円 → 350円
    差出後:440円 → 480円
  • 内容証明:一般書留郵便物の内容文書について証明するサービスです。
    謄本1枚目:440円 → 480円
    謄本2枚目以降:260円増 → 350円増
    内容証明謄本閲覧料:440円 → 480円
  • 特別送達料
    570円 → 630円
  • 代金引換料:配達の際に、差出人のご指定の代金を受取人からお預かりし、日本国内の金融機関の口座に送金するサービス
    265円 → 290円

日本郵便のお知らせでは、以下のようにまとめています。

今回、ゆうパックで出荷している方に影響を受けるのは、代金引換料のみです。

上記のオプションサービス(代金引換以外)は、送り状発行システムShip&coが対応しませんので、ご了承ください。Ship&coが対応している国内配送サービスは、ゆうパックとゆうパケットです。

荷物の付加サービスの料金の改定

次に改定される荷物の付加サービスの料金について説明していきます。では、さっそく確認していきましょう。

  • セキュリティサービス:引受けから配達までのゆうパックの送達過程を記録し、万一、ゆうパックが壊れたり、届かなかった場合に実損額を賠償するサービスです。
    380円 → 420円
  • 代金引換料金(都度代引):代金回収日の3~4日後に振込みされるサービスです。
    265円 → 420円
  • 本人限定受取料金:郵便物等に記載された名あて人または差出人が指定した代人一人に限り、郵便物等をお渡しするサービです。
    210円 → 廃止

日本郵便のお知らせでは、以下のようにまとめています。

2023年10月の料金の値上げによるEC事業者への影響

最後に、2023年10月1日に実施される料金の値上げが、EC事業者にどのような影響を与えるのかについて説明していきたいと思います。

日本郵便の国内配送サービスの中で、EC事業者がよく利用するのが「ゆうパック」です。ゆうパックは、ヤマト運輸の宅配便や佐川急便の飛脚宅配便と同様のサービスで、比較的にコスパに優れています。

今回の料金改定では、ゆうパックの配送料の改定ではなく、付加サービスの料金が改定されることになりました。しかし、対象となった付加サービスは、EC事業者があまり導入していないものが多いと考えられます。

例えば、代金引換サービスが多く利用されているとしても、今回の対象サービスは都度代引サービスであり、EC事業者がよく利用する「代金引換まとめ送金の料金」は料金改定の対象外となっています。

まとめ

簡単にまとめると、今回の料金改定は基本運賃ではなく、付加サービスによる追加料金が対象となっています。付加サービスを頻繁に利用していないEC事業者なら、これにより、大きな影響がないと考えられます。

しかし、日本郵便は3月31日に発表した事業計画に「ゆうパック」運賃の改定に関する項目も盛り込んでおり、2023年の秋には「ゆうパック」運賃の値上げを実施する方針を明らかにしています。

つまり、2023年4月に宅配運賃の値上げを実施した佐川急便とヤマト運輸の後に、日本郵便も値上げを実施すれば、国内配送大手3社がすべて値上げすることになります。 EC事業者にとっては注目すべきニュースです。

また、詳細情報が発表され次第、改めてお知らせします。


海外発送を行うEC事業者は、ぜひ以下の日本郵便・国際郵便の料金改定(2023年10月)についてご確認ください。

国際郵便は、一部の国際郵便料金を値上げ、国際eパケット郵便物の廃止を発表!
日本郵便株式会社、国際郵便は、2023年10月1日から「国際郵便料金の改定」、「国際eパケット郵便物の料金の廃止」などサービス内容を変更すると発表しました。国際郵便サービスを利用して海外向けての出荷を行なっているEC事業者は、ぜひ本記事をご確認ください。

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