越境ECを始めるにあたって、売上げを伸ばす戦略の一つとして、世界のECセール事情を知っておく必要があります。日本でいう夏のクリアランスセール(7月〜8月)や、お正月セール(1月)など、国を挙げて行われるビッグセールは、海外にも存在します! 国によってセール名や時期が少し異なりますが、どれも有名な大規模セールで売上アップ間違い無しなので、1ヶ月以上前から準備しておくことをお勧めします。

アメリカ
・ブラックフライデー
11月(第4木曜日)の感謝祭の翌日を指します。小売業にはうれしい"黒字"の金曜日なので、「ブラックフライデー」と名付けられたそうです。
ソフトウエア企業のアドビ(ADOBE)によると、2017年の「感謝祭)」と翌日の「ブラックフライデー」の米オンラインリテーラー100社の売上高は前年比18%増で79億ドル(約8769億万円)となり、「ブラックフライデー」だけでも、オンラインリテーラーの売上高は50億ドル(約5550億円)で、昨年の売上高33億4000万ドル(約3700億円)を大きく上回りました。

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・サイバーマンデー
ブラックフライデーの翌週の月曜日を指します。アメリカでは、実店舗でブラックフライデーのセールで沸き立った後、感謝祭の休暇明けの月曜日になると、今度はオンラインショップの売上が急増することから、この日をサイバーマンデーと名付けられたそうです。まだ日本には馴染みがないですが、アマゾンや他のアメリカのオンラインショップでは大規模なセールが行われます。
アドビ(ADOBE)によると、2017年のサイバーマンデーのオンライン売上高は前年比16.8%増の65億9000万ドルという史上最高額を記録しました。

・Back to school(バックトゥスクール)
アメリカの入学・新学期は8月なので、その前の7月にセールが実施されます。その名の通り、ターゲットは「子供〜学生」なので、取扱商品によってはセール対象時期として注意しておく必要はないかもしれません。ただ、アメリカでは特に子供を持つ親は注目しているセールなので、対象になり得る商品を見つけて一部セールを行うのも一つの方法です。

中国
・独身の日(W11)
11月11日。2009年、アリババ社が独身者向けに始めたのがきっかけ。今や独身の日は10万社近くの企業が参加するようになっており、2017年の取引額は前年比39%増の1683億元(約2.9兆円)という過去最高の記録を更新しました。アメリカのブラックフライデーとサイバーマンデーの売上高の合計を上回るというとんでもない経済効果が生まれています。

・春節(旧正月)
毎年2月頃。旧正月は中国人にとって一年の中で最大のイベントであり、旧正月に向けて大いに買い出しを行う時期でもあります。つまり、中国ECに乗り出す日本企業にとって、力を入れるべき時期ということになります。旧正月期間中(約2〜3週間ほど)は国中がお祝いモードなので、その雰囲気に合わせたバナーや広告などで集客すると効果的です。

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シンガポール
・GSS
「GSS(グレート・シンガポール・セール)」は、6月上旬〜8月中旬にかけておこなわれる一大バーゲンです。
普段は値下げをおこなわないハイブランド店舗や、レストランといったサービス業も各店舗でバーゲンをするため、このためだけに日本から旅行に訪れる消費者も少なくありません。「GSS」期間のシンガポールは、国中で消費が活発化するので、日本からもこの機に参入するチャンスを見出せる可能性はあります。

フランス ・ イタリア
夏季(7月〜8月)と冬季(1月〜2月)には実店舗とオンラインでビッグセールが開催されます。フランスでは「ソルド」、イタリアでは「サルディ」と呼ばれ、店舗にできる長蛇の列がニュースで特集されるほどです。

他にも、世界的なインターネットオークションサイト「ebay」が2007年に提唱した「グリーンマンデー」もECでの売り上げが多い日として挙げられます。
「グリーンマンデー」とは、12月の第2週目の月曜日。サイバーマンデーで買い逃した人たちが、クリスマスの買い物をWeb注文して、当日に間に合わせるための最終時期をさします。「いま買えばクリスマスまで余裕のある時期に商品が手元に届く!」という購入機会を提供し、クリスマス前の駆け込み需要を喚起するのです。アメリカやその他のキリスト教を信仰する人々にとって、クリスマスの準備はとても重要です。このように国、人種、宗教によってもセールの時期やテーマが変わってきます。

いかがでしたか? 購入者側の気持ちに立つと、なんとなく世界的に賑わいを見せるセールではワクワクして買いたくなりますよね。是非、世界のセールに便乗し、売上アップに向けて戦略を練ってみてください!


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