2026年 Shopify越境EC初心者ガイド
Shopifyセラーの皆様が、日本から海外発送を始める前に知っておくべき基本的な知識を詰め込みました。
日本から海外発送を始めるためのマニュアル- 越境ECを始めたいけれど、海外発送の仕組みがよく分からない...。そんなShopifyセラー様のために、このガイドを作成しました。
Ship&coはこれまで、多くの越境EC事業者様をサポートしてきました。また、自身もShopifyセラーである経験から今回、海外発送の全体像を初心者の方にも分かりやすくまとめる事にしました。完全網羅ガイドではありませんが、海外発送を始める前に知っておくべき基本的な知識を詰め込んでいます。
まずは大枠を理解して、越境ECの第一歩を踏み出しましょう。
海外発送の基礎
以下の条件を満たせば、海外のお客様に商品を発送できます。
- 配送業者がその国への発送に対応していること
- 商品が輸出入可能なもの (制限品や禁制品でないこと)
重要な制限事項
- クール便 (冷蔵・冷凍) は一般的に海外発送では利用できません
- 代金引換 (COD) は海外発送では利用できません
送料について理解する
配送業者の料金体系
国内配送と同様に、国際配送業者 (Ship&co対応:DHL、FedEx、UPS、国際郵便、ヤマト国際宅急便、ペガサスグローバルエクスプレス) は契約に基づき、以下の基準で料金を請求するケースが多いです。
重量ベースの料金:
- 実重量または容積重量 (どちらか大きい方)
- DHLの容積重量計算例:縦 × 横 × 高さ(cm) ÷ 5000 = 容積重量 (kg)
国別の料金:
- 配送先の国/地域によって異なる料金

お客様に正確な送料を請求すべきか?
課題: 梱包前に正確な重量とサイズを知ることは困難です。
推奨アプローチ: 正確な送料を請求しようとせず、以下に基づいて送料を設定することをお勧めします。
- 重量範囲
- 注文金額
- 配送先の国/地域
重要: コストは配送業者への送料支払いだけではありません。物流コスト全体には以下が含まれます。
- 配送業者への支払い (送料以外のチャージを含む)
- 倉庫スタッフの人件費
- 梱包資材
- 在庫保管
- 注文処理、など
ベストプラクティス: これらの物流コストを商品価格に十分な利益を含めて組み込みましょう。そして、「送料無料」や定額送料の方が、正確な送料を請求するよりもお客様にとって魅力的です。
Ship&coからのアドバイス: Shopify Marketsを活用して国/市場ごとに異なる価格を設定し、送料の違いに対応しましょう!
HSコードは海外発送に必須
HSコードとは?
HS (Harmonized System) コードは、世界中の税関当局が使用する国際的な商品分類コードで、以下の目的で使用されます。
- 発送される商品の特定
- 関税と税金の計算
- 制限品や禁制品の判定
なぜ重要なのか
適切なHSコードがないと:
- 税関で荷物が遅延する可能性があります
- 関税・消費税が正しく計算されない可能性があります
- 荷物が返送される可能性があります

Ship&coのHSコード対応
朗報: Ship&coはShopifyの商品管理ページからHSコードを自動同期します!
ShopifyでのHSコード追加方法
- Shopify管理画面 → 商品管理に移動
- 更新する商品をクリック
- 「配送」セクションで以下を入力:
- HS (Harmonized System) コード
- 原産国/地域
標準HSコード (6桁) の場合
- 直接入力可能
- Shopifyでキーワード検索も可能
国/地域別HSコード (8桁や10桁) の場合
- 「国/地域別のHSコードを追加」(•••) をクリック
- 特定の市場向けに異なるコードを追加 (例:米国向けに10桁のHTSコード、アイルランド向けに10桁のTARICコード、など)
- ページ上部の「保存」をクリック
上記はいずれもShip&coに自動同期され、注文の宛先国に応じて適切な国別コードが自動的に使用されるようになります - 追加設定は不要です!
詳細: Shopify通関情報 (HSコード情報、原産国) の自動同期

関税/税金について知っておくべきこと
デフォルト: DDU (関税・消費税 受取人払い)
Ship&coをご利用いただくにあたり、海外発送はデフォルトでDDU扱いとなります。これは、以下のことを意味します。
- お客様 (受取人) が輸入関税・消費税を支払い、あなた (販売者/発送元) はこれらの費用に責任を負わない
重要: 関税・消費税の支払いに関する情報を含んだ 「利用規約」を、以下のようなページにてお客様に明確に伝えてください。
- カートページ
- チェックアウト画面
- 注文確認メール
これにより、お客様が予期しない関税請求を受けたときの紛争やチャージバックを未然に防げます。
チェックアウト時に関税/税金を徴収すべきか?(=DDP)
始めたばかりの場合 (月間500注文未満)
Ship&coからのアドバイス: まだ気にしないでください。
DDPにシフトするよりも、以下に集中しましょう。
- 海外発送の基礎を学ぶ
- 売上を伸ばす
- どの市場が自分の商品に適しているかを理解する
チェックアウト時の関税徴収は複雑です。まずは基本をマスターしましょう。
ある程度慣れてきたらIOSSから始めるのもお勧め
欧州連合 (EU) 🇪🇺
朗報: 消費税・VATの支払いは、IOSSシステムでシンプルに対応できます!
150ユーロ以下の注文の場合:
- IOSS (Import One-Stop Shop) に登録
- チェックアウト時にVATを徴収
- EUのお客様には、荷物受け取り時にVAT請求なし
推奨ソリューション (ステップ):
- Shopify App StoreからEAS Projectアプリをインストール
- アプリを通じてIOSS番号を取得
- Ship&coの「設定」画面にIOSS番号を追加
- Ship&coは、EU向け150ユーロ以下となる注文のラベル発行時にIOSS番号を自動適用
結果: EUのお客様はチェックアウト時にVATも前払いすることで、配達時に予期せぬ費用を払う必要なし!(課税価格が150ユーロを超えない商品の場合、EU加盟国の輸入時、関税は原則免除)

イギリス (UK) 🇬🇧
EU加盟国と同様に:
- EAS ProjectアプリはUK向けソリューションも提供
- EU IOSSとは異なりますが、同様に効果的
- お客様はチェックアウト時にVAT含め全額支払い
アメリカ (US) 🇺🇸
悪い知らせ: EU IOSSのようなシンプルなシステムは存在しません。
米国向けにDDPで発送したい場合、コストをよく理解してください。
関税:
- 日本製品は通常約15%
- 商品カテゴリ (HSコード) によって異なります
配送業者の追加料金:
- DHLやFedExはDDPサービスに追加料金を請求
- 通常1件あたり¥2,000〜3,000以上
- これらの料金で送料が2倍になることも
現実的な判断: ほとんどの販売者にとって、米国向けDDPはDDUよりコストがかかります。非常に高額な商品または大量注文でない限り、DDUがより実用的です。
代替案:
- お客様が関税を支払う義務があることを、ECサイト上で明確に伝える
- US向けサイトに推定関税率 (約15%) を記載
- 商品価格設定時にこれを考慮
その他の国
残念ながら、ほとんどの国にはIOSSのようなシステムはありません。
選択肢:
- DDUで発送 (お客様が関税を支払う):最も一般的で実用的
- DDPで発送:配送業者に料金を確認、ただし高額な手数料が予想される
- IOSSのある市場 (EU/UK) に集中:最もシンプルな顧客体験
まとめ:段階別の推奨事項
始めたばかり (月間注文数 100以下)
- DDUで発送 (お客様が関税を支払う)
- Shopify商品にHSコードを追加
- DDUポリシーを明確に伝える
- 売上構築に集中
- 重量/地域ベースの送料を使用
- 物流コストを商品価格に組み込む
成長期 (月間注文数 100〜500)
- 上記を継続
- どの国からの注文が多いか分析
- EU需要がある場合はIOSSを検討
- 市場別に送料を最適化
確立期 (月間注文数 500以上)
- EU向けにIOSSを実装
- UKソリューションを検討
- データに基づいて特定市場向けにDDPを評価
- Shopify Marketsで市場別価格設定を活用
Ship&coがサポートする機能
- HSコードの自動同期 (Shopifyの国・地域別コードを含む)
- IOSS番号の自動適用 (EU向け発送用)
- 日本からの全主要配送業者に対応
- 簡単な通関書類作成
- Shopify連携でシームレスな注文処理
ご質問は?
Ship&coサポート: [email protected] までお気軽にどうぞ!