荷物を発送するとき、「送り状はどこに貼ればいいのだろう」と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。送り状を正しく貼り付けることは、配送トラブルを防ぎ、スムーズな物流を可能にします。
この記事では、送り状の適切な貼り方や、貼る際に気を付けたいポイントを解説します。貼る位置や向き、注意すべき点についてもお伝えします。
送り状の貼り方

送り状はこれまで、段ボールを閉じるガムテープから離して貼るのが良いとされてきました。しかし現在は個人情報保護の意識が高まり、送り状をテープと一緒に剥がせるよう、ガムテープ上に貼る方法が主流となっています。
こうすると、荷物を開封する際に送り状も一緒に除去できるので、個人情報も処理できるというわけです。
また、ラベルが中央にあると他の荷物との接触で剥がれる心配も減り、配送中のトラブルを防げます。
このように送り状を適切に貼ることで、プライバシー保護と配送品質向上が図れるのです。
送り状を貼る際の7つの注意点
ただ箱に貼り付ければ良いと思われがちな送り状ですが、貼る場所や貼り方によって、配達のスムーズさや受け取る人の印象が大きく変わります。ここでは、トラブルを防ぎながら受け取る相手にも配慮した、送り状を貼る際の7つの注意点をご紹介します。
1.のりを使う必要はない
送り状はすでに粘着加工がされているものが多く、のりを使って貼る必要はありません。指定の位置にしっかりと貼り付けるだけで、十分に固定できるように設計されています。むしろのりを使うとラベルが波打ってしまったり、配送中に剥がれる原因になることもあります。
2.使用期限を過ぎないようにする
送り状には使用期限がある場合があります。特に印字済みや事前発行のものは、期限切れになると使えなくなります。
配送業者の料金改定やサービス変更により、古い送り状が無効になるケースもあるため、使用前に送り状の使用期限を確認し、古いものは破棄するよう心がけましょう。
3.端だけがガムテープに重ならないようにする

ガムテープの上に貼ると送り状の粘着力が弱くなるため、送り状の一部だけがガムテープにかかっていると剥がれる原因になります。特に端だけが重なると、配送中の振動や衝撃でラベルがめくれてしまうことも考えられます。ガムテープの上に、ラベル全体をしっかり貼り付けるよう注意しましょう。
4.ダンボールの側面に貼らない

送り状は原則、荷物の上面(天面)に貼るのが基本です。側面に貼ると配達員や受取人が天面を誤認する恐れがあり、荷物損壊の原因になる可能性があります。「天地無用」などの注意喚起シールで補足すると安心です。
5.複数面にまたがって貼らない

送り状は複数の面にまたがらず、一つの面にしっかり貼ることが重要です。貼り方が雑だと配送中に破損や剥がれが起こりやすく、バーコードの読み取りミスにつながる恐れもあります。
6.細長い資材の場合は側面に貼り付ける

細長い形状の資材、例えば一升瓶用の化粧箱や筒状のパッケージなどの場合は、送り状を側面に貼り付けても差し支えありません。スペースの関係で天面に貼れない場合は、側面に貼り付け、配送中の剥がれを防ぎましょう。
7. 荷物が小さい場合はドライバーに渡す
貼り付けるスペースが狭いと送り状が剥がれやすくなるため、送り状を貼らずに荷物と一緒にセールスドライバーに直接渡す方法も認められています。貼り付けるのが難しいと感じたら無理をせずに、柔軟に対応しましょう。
送り状の貼り方についてよくある質問
ここでは、送り状の貼り方についてのよくある質問にShip&coが回答し、適切な貼り方や注意点を解説します。
1.送り状は自分で貼る必要がありますか?
個人でヤマトC2のようなサービスを使う場合は、作った送り状を自身で荷物に貼り付けず集荷の際に任せることもできるようです。ただしEC事業をしていて、特に1回の出荷で複数の荷物があるような場合は、あらかじめ個々の梱包荷物に対して正しい送り状を貼り付けてから配送会社に引き渡すのが一般的です。
2.送り状はどの用紙を貼ればいいですか?
こちらも利用する配送会社やサービスの種類によるので確認が必要です。例えば事業者向けのヤマトB2の場合、送り状は複数のセクション別に剥がせるようになっていて、ドライバーに渡す前にご依頼主控えを剥がす必要があります。
まとめ
送り状は個人情報保護の観点から、現在はガムテープの上に重ねて貼るのが主流となっています。ただし、端だけがテープにかかるような貼り方はしないように注意が必要です。
また、側面貼りや複数面にまたがる貼り方は避けましょう。荷物が小さくて送り状の貼り方に迷う場合は、直接ドライバーに渡す方法もあります。