「マルチキャリア配送ってどういうもの?」
「ECサイトの出荷業務を効率化したい」
「海外発送に便利なサービスが知りたい」
ECサイト運営者のなかには、こんな疑問や思いを抱いている方も多いかもしれません。
近年ではEC(Eコマース:電子商取引)が盛んになり、個人でECサイトを運営する方も増えてきました。一方でビジネスの規模が大きくなると、商品の出荷や配送が大変になる場合もあるでしょう。
本記事ではEC物流、特に出荷や配送面の課題を解決するべく、マルチキャリア配送について解説していきます。マルチキャリア配送の特徴やメリット、おすすめのサービスをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
マルチキャリアの定義
「マルチキャリア」という言葉は、特性が異なる電波や光を併用する技術を指します。通信技術の分野でよく使われる言葉ですが、近年ではスマートフォンの話題で出てくることも多くなっています。
以前は「auならau回線」「ドコモならドコモ回線」のように、SIMによって選べる回線は決まっていました。ところが最近の格安SIM事業者などでは、同じSIMでも複数の回線を選べるところが増えてきたのです。このように1つのSIMで複数のキャリアに接続できるものを、マルチキャリアSIMと呼んでいます。
マルチキャリア配送とは
同様にマルチキャリア配送とは、1つの配送システムで複数の運送業者をつなぐものを指します。マルチキャリア配送ができれば、わざわざシステムを切り替えなくても、配送先や商品の種類によって運送会社を使い分けられるのです。
ネットショップ運営者にとって、注文処理から出荷までの工程は煩雑で大変です。送り状や出荷ラベルの作成には時間がかかるうえ、複数の運送会社を使い分けるのも難しいですよね。
マルチキャリア配送は、こうした課題を解消するための配送ソリューションなのです。
マルチキャリア配送のメリット
マルチキャリア配送を行うことで、EC物流における出荷・配送のさまざまな課題が解決できます。
ここでは、マルチキャリア配送の主なメリットを2点ご紹介します。
メリット1)煩雑な出荷作業を効率化できる
送り状や出荷ラベルの作成をする際に、顧客の住所や氏名、内容物等を手入力しているネットショップは多いのではないでしょうか。この方法では手間や時間がかかるうえ、誤記載や誤配送などの人的ミスも多くなりがちです。
一方、マルチキャリア配送に対応したシステムを使えば、受注情報に基づいたデータから、送り状や出荷ラベルの自動作成が可能です。そのため煩雑な出荷作業が効率化できて、配達にかかる時間も短縮できるでしょう。ミスの削減にもつながるうえ、顧客満足度も高めることができます。
メリット2)配送コストを削減できる
マルチキャリア配送ができれば、荷物の種類や配送場所に応じて運送会社の使い分けが可能になります。より安い運送方法を選ぶことで、配送コストを削減できるでしょう。
さらに上述のとおり出荷作業が効率化できるため、人件費も削減できますよ。
システムを導入する方法は2種類
マルチキャリア配送を行うには、それに対応したシステムを導入しなければなりません。システムの提供形態は、大きく「クラウド型」「オンプレミス型」の2種類に分けられます。
オンプレミス型はどちらかというと大企業向きですが、クラウド型は中小企業や個人でも手軽に導入できます。利用目的や予算などに応じて、適した形態を選びましょう。
①クラウド型|導入のしやすさが魅力
- メリット:コストを抑えられる、手軽に導入できる
- デメリット:カスタマイズ性が低い、セキュリティ面に注意が必要
クラウド型とは、ネットワーク上に設置されたアプリケーションに接続して使うシステムです。Webサイトにアクセスすれば使えるので、特別な準備をしなくても導入できるのが大きな魅力。利用中は月額費用が発生するものの、初期費用はかなり抑えられます。
一方、どの企業にも同じシステムを提供しているため、カスタマイズ性はあまり高くありません。なかには配送オプションが充実しているものもありますが、対応範囲は限られています。またインターネットを使用するため、不正アクセス対策などのセキュリティ面も重要です。
②オンプレミス型|カスタマイズ性の高さが魅力
- メリット:カスタマイズ性が高い、セキュリティ強化がしやすい
- デメリット:導入に時間がかかる、初期費用が高い
オンプレミス型とは、社内にサーバーやネットワーク設備を導入して使うシステムです。システム構築から始めるので導入に時間がかかるうえ、初期費用も高いのが特徴。保守管理も社内で行う必要があるため、運用を理解している人材がいなければなりません。
ただ、企業に合わせてシステムを構築できるので、カスタマイズ性が高いのは大きなメリットです。高度なセキュリティ体制を構築する、オフラインでの利用を可能にするなど、必要に応じてさまざまな強みを持たせることができるでしょう。
Ship&coはマルチキャリア配送に対応した出荷管理システム
Ship&coはクラウドベースの出荷管理システムで、マルチキャリア配送に対応しています。
Ship&coの主な機能は、以下のとおりです。
- 複数注文の送り状を発行する(最大50件まで)
- 注文ステータスを更新し、追跡番号を連携する
- (海外配送時)運送会社ごとの送料を比較する
国内発送では、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便、海外発送では国際郵便の送り状を、最大50件まで一括発行することができます。注文1件1件に対して送り状を発行する場合と比べて、格段に出荷効率を上げられるでしょう。
日本の主要運送会社だけでなく、FedExやDHLなど、海外の運送会社とも広く連携しており、国を超えたマルチキャリア配送ができますよ。世界市場への進出を考えている方にとって、心強いサポートとなるでしょう。
Ship&coの特徴
Ship&coのアプリは、ShopifyやBASE、AmazonやYahoo!ショッピングなど、多数のECモール・ECカートと連携することができます。国内のユーザー数は2,000を超えており、国外のユーザーも増え続けています。
さらにWebアプリとして利用するだけでなく、API連携を行って自社サービスに組み込むことも可能。Pitney Bowes(ピツニーボウズジャパン)や三菱商事ファッションなど、大企業のシステムとの連携実績もあります。
実際にAPI導入をした企業からは、「年間300万円のコスト削減につながった」「リアルタイムでシステムを連動できるようになった」などと評されています。
Ship&coの料金プラン
- 従量課金プラン:税込 33円/送り状発行1件あたり
月額割引プラン: 月額 1,100円~月額 39,600円(税込)
※ 月50件〜月3,000件 まで、送り状の発行件数に応じて複数の設定あり
- エンタープライズ:月20,000件以上の実績がある場合、要相談
Ship&coでは、月々の注文数に応じて3つのプランが選択できます。注文数が30件以下と少ない場合は、従量課金プランから試してみるのも良いでしょう。注文数が10件であれば、33円×10件=330円(税込)の支払いで済みますね。
一方で月額割引プランは、定額制で毎月50件以上配送する方におすすめのプランです。注文数が多いほど、1件当たりの価格は安くなりますよ。エンタープライズについては、個別にご相談ください。
マルチキャリア配送で出荷効率をアップしよう
EC業界において、出荷・配送作業の効率化はとても重要です。そのため本記事ではEC物流、特に出荷や配送の課題を抱えている方向けに、マルチキャリア配送の特徴やメリット、おすすめのサービスなどをご紹介しました。
マルチキャリア配送に対応したシステムを使えば、システムを切り替えなくても複数の運送会社のアカウントが利用可能です。システムを導入して自動化を進めれば、人的ミスの削減や、配送スピードの向上にもつながるでしょう。
ぜひマルチキャリア配送を取り入れて、出荷効率を高めていってください。
Ship&coは越境ECにもおすすめ
Ship&coは、複数のECプラットフォームと運送会社のアカウントを結び付け、出荷作業を効率化する配送ソリューションの一つです。2クリックで送り状を作成できるので、作業時間の大幅短縮が可能。データを自動で入力するため、手入力する場合と比べて、記載ミスも減らせます。
海外の運送会社とも連携できるので、越境ECにも便利です。海外発送時は運送会社の送料比較もできるので、発送コストの削減にもつながりますよ。
さらにWebベースでの利用はもちろん、API連携による自社システムへの実装にも対応。新規アカウント作成から最初の2週間は無料体験も可能です。
気になる方は、まずアカウント作成から始めてみてくださいね。ご不明点がございましたら、hello@shipandco.comまでお気軽にお問い合わせください。
皆様の発送業務をより簡単になりますように全力でサポートして参ります!