「越境EC販売をスタートしたい」と考えている方は、少なくないでしょう。

しかしながら、「実際に越境ECをやってみたいけど、どうやって初めていいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、始めようとすると、「ECモールか自社ECサイトか、どちらで始めれば良いか」ということも越境EC初心者にとって課題の1つです。

今回の記事では、そんな越境EC事業者向けに、ECモールと自社ECサイトのそれぞれのメリットについて解説していきたいと思います。

  • ECモールと自社ECサイトとは何?
  • ECモールと自社ECサイトのメリット・デメリット
  • ECモールか自社ECサイトかで迷ったときに確認したいポイント
  • ハイブリッド戦略:ECモールと自社ECサイトの両方を活用する戦略

越境EC事業を立ち上げたい!ECモールと自社ECサイトとは何?

ECモールと自社サイトにははっきりとした違いがありますので、どちらにするか検討する際、以下のポイントを理解しておきましょう。

ECモール:

ECモールは、ECショッピングモールの略で、多数のEC事業者が出品・出店しているインターネット上のショッピングモールを意味します。既存のプラットフォームを利用して出店することになるため、ECサイトを作り上げる必要がなく、集客力が高いということが特徴です。例えば、Amazon.comは、2022年7月の1ヶ月以内の合計訪問数は、270 億で、非常に高い数字となっています。

#TypeNameRegion/CountryProduct CategoryVisits/month
1 AmazonGlobalGeneral2.7B
2eBayGlobalGeneral788.6M
3Amazon.jpJapanGeneral626.0M
4RakutenJapanGeneral511.8M
5Amazon.deGermanyGeneral443.3M
6Walmart.comUSAGeneral443.3M
7Aliexpress.comGlobalGeneral425.1M
8Amazon.co.ukGlobalGeneral400.0M
9EtsyGlobalArts, Crafts & Gifts397.5M
10Amazon.inIndiaGeneral339.7M

*SimilarWebによるマーケットプレイスカテゴリーにおけるトップウェブサイトランキング

有名なECモールは複数ありますが、越境ECの場合、日本のセラーに特に人気のある、代表的なモールは、eBay、Amazon、Etsyなどです。

自社ECサイト:

一方、自社ECサイトは、オリジナルドメインを取得した一つの事業が運営するECサイトです。スターターにとってゼロから業務のフローを決定し、サイトを制作することができます。さらに独自デザインや独自マーケティング施策を行うことが魅力です。ECサイトを構築する方法は、多様のオプションがあります。例えば、以下の手法です。

  • フルスクラッチ:既存のプログラムやソフトウェアを使うのではなく、真っ新な状態から独自にECサイトを構築します。
  • クラウドサービス:インフラが必要なく、Shopifyなどでクラウドソフトウェアで独自のデザインが可能で、必要なサービスだけを絞って利用することもできます。

自社サイト構築ツールは、Shopify、Magento、WooCommerce、PrestaShopなどです。

ECモールと自社ECサイトのメリット・デメリット

越境EC販売のスタートで、ECモールと自社ECサイトを利用することで得られるメリット・デメリットについて紹介していきます。売上アップのためには、ビジネスの状況に合った最適なオプション選びが重要です。

ECモールのメリット
・既に広く知られているので、集客力が高い
・ECモール内に人気のある商品をチェックし、仕入れ、販売するのが可能

自社ECサイトのメリット
・ブランドイメージをしっかりアピールできるようなデザインが可能
・サイト上の顧客体験(CX)を自由に提供できるため、リピート購入を増やすために最適

ECモールのデメリット
・出店料や決済にかかる手数料など運用コストが高くなる傾向にある
・マーケットプレイスのルールにより出品できない商品がある(アカウントサスペンドの可能性がある)

自社ECサイトのデメリット
・ECサイト構築に時間・初期投資で開発コストがかかり、小規模事業にとって難点が多い
・サイトトラフィックはゼロからなので、集客のための広告やSEO対策等にお金が必要

越境EC販売のスタートにECモールか自社ECサイトかで迷ったときに確認したいポイント

越境ECビジネスにECモールか自社ECサイトかで迷ったときには、次の2つのポイントを見つめ直してみましょう。

ポイント①:どのような商品を販売するか

ECモールを利用するお客様は、ブランドを決めずに、欲しい商品のジャンルを決めてモール内に検索するタイプが多いですが、ブランドのECサイトから直接購入するお客様は、購入する商品を既に決めて、ブランド公式サイトで値段・色などの詳細情報を確認しながら、購入の最終決断をすることを好みます。

また、各ECモールに売れる、人気のジャンルが異なります。例えば、eBayの場合、ブランドバック、時計、アニメグッズ、フィルムカメラなどが取引額のトップランキングになっています。ECモールで販売したい事業者は、まず、人気のカテゴリーをチェックし、販売する商品を売りやすいマーケットを見つける必要があります。

一方、ECサイトですと、商品のカテゴリーを問わず、販売できます。自社ECサイト立ち上げの際、商品の販売を加え、ブランディングを行う必要があります。自社ECサイトで商品を購入する方々向けに「商品を購入すること=商品価値におけるブランド体験」でカスタマーエクスペリエンス全体をデザインし、サービス・商品を提供することになります。

ポイント②:どういう目的を目指すか

次に、「越境EC事業の立ち上げ」は目的ではなく手段です。その越境EC事業から期待する目的を整理し、行動を取ることが重要です。例えば、以下の例をご確認ください。

  • 新規事業のスタートに開発した商品を海外向けに販売できるか確認したい
  • 短期的に、商品を問わず、まず、成果を出したい
  • 時間がかかってもブランド認知を向上させて長期的な利益を生み出したい

上記のような目的を決めてECモールと自社ECサイトのメリット・デメリットを理解した上で自社に合った方法を検討してください。

ハイブリッド戦略:ECモールと自社ECサイトの両方を活用する戦略

上記の全ての点を考慮し、自社に最も適した越境ECの運営方法は見つかりましたか?

ECモールと自社ECサイトは、それぞれメリットとデメリットが存在するため、一概にどちらが正しいとは言い切れません。必要な場合は、うまくつかいわけるとビジネスの成長に繋がります!

スタート時期に集客力の高いECモールを活用し、どのような商品が人気か、どのようにアピールすればよいかを調査し、理解してから自社ECサイトに移行すると良いでしょう。

そして、越境EC事業を立ち上げた後の出荷業務は、Ship&coにお任せください。


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Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。

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