Eコマースビジネスを拡大したいと考えたときに、一番に思いつくのは「海外販売」ではないでしょうか? いわゆる「越境EC」です。
国境を越えて販路を拡大することは次の大きなステップに繋がる可能性はもちろんありますが、その前に!海外発送に関するノウハウを身に付けておく事をお勧めします。

越境ECは、そのビジネスモデルに適した戦略が必要です。
ピットニー・ボウズによると、2017年、オンラインショッピングの70%が国際的に取引されており、なんと2016年から6%も増えています。同じくピットニー・ボウズの報告によると、Eコマースビジネス(オンライン小売業者)の93%近くが2019年までに越境ECをしているか、または始める予定であると述べています。
また、日本経済産業省によると、2019年には越境ECの市場規模が3兆1810億円に拡大する見通しで、伸び率は2015年比で2.3倍と大きく伸長するだろう、とも言われています。
これらの数字は、オンラインでの買い物客が国際輸送を求めている事を示しており、Eコマースビジネスは今後ますます国境を超えて拡がる事が予想されます。

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これから越境ECを始めたい方必見! ここでは数回に渡って、越境ECを始める前に知っておくべき色々な事をご紹介します。

まずは気になるのが配送について。海外発送の場合、何を重要視すればいいのかわからない、という方も多いと思います。配送に関して、考慮すべき4つのポイントはこちらです。

1、コスト
輸送コストを節約する1つの方法として、複数の運送会社を使い分けることはとても重要です。

国際郵便のサービスは比較的安いですが、サービスの種類によっては配達が大幅に遅れる可能性があります。一方で、クーリエ(Fedex, UPS, DHLなどの国際宅急便)の配達は、ドアツードアなのでスピーディかつ確実に行われますが、運送料がより高額になる可能性があります。

クーリエは特に、発送元の地域によって、また発送する頻度・数量によっても運送料が変わります。また、交渉次第で国際郵便よりも安いタリフ(運賃表)をゲットできる可能性もあります。

運送会社によって様々なサービスのオプションが異なるため、事前に主な運送会社のサービスに関して、調査を行い、あなたの戦略に適した会社を複数ピックアップすることをお勧めします。

2、配送オプション
越境ECを始めるにあたり、商品ページ以外にも発送方法・送料に関するページを作成する必要があります。
国内発送とは異なり、配達までの平均所要日数や追跡サービスの有無などによって、あらゆる選択肢を作ることができます。

ある購入者は誕生日プレゼントのために1日でも早く届いて欲しいと思って購入しているかもしれませんし、一方で急いでいないから気長に待っていられるという購入者もいるでしょう。

全ての購入者に適切な最高のサービスを提供するには、様々な要望に応えられるように運送会社のオプションを適切に組み合わせることが大切です。

運送会社名は表記せず、スピード(所要日数)と追跡の有無だけで選択肢を提示する事も1つの方法です。そうすることで、発送する側が安い運送会社を選んで出荷できます。

3、追跡と保険
荷物の紛失や破損による被害を防ぐために、運送会社の「追跡」と「保険」サービスについては事前によく調べておく必要があります。

今ではほとんどの運送会社が追跡機能を持っており、オンライン上での追跡サービスを提供しているため、サイト運営側も購入者も簡単に配送状況を確認できます。

保険についても、ほとんどの運送会社で提供されていますが、会社ごとに条件や費用が異なります。輸送費に自動的には含まれる場合やそうでない場合など、調べておくと良いでしょう。

追跡と保険をカバーすることで、お店側も購入者もより安心して取引することができます。

4、関税に関して
海外サイトで買い物をするときに一番不安になるのが「関税」です。一体いくら請求されるのか?どうやって支払えばいいのか?など、初心者なら尚更心配になります。

送料以外に発生する関税諸費用などの輸送コストに関しては、情報がクリアなほど、購入者は安心して買い物ができます。商品を全て選び終わって、住所の入力も完了し、いざ決済!となったときに予想外の合計金額で驚かせてしまうと、せっかくのお客様が逃げてしまいます。
Baymard Instituteによると、2017年に越境ECのカート放棄率(途中で購入をやめること)のほぼ60%は、追加の送料と別途諸費用の請求に一部起因していました。

ポリシーページや、各商品ページの隅でも構いません。海外発送のため、どこでどのようなコストがかかるのか、関税等の請求に関して明確に記すことが大事です。そうすることで、購入決定率は確実にアップします。

以上が配送に関する4つのポイントです。
これから越境ECを始めたいと考えている方、まずは検討している販路先への配送から戦略を練っていきましょう!

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送り状発行システムShip&coとは?

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