宅急便コンパクトとは?サイズ規格や料金、送り方を解説
宅急便コンパクトとは、小型荷物を安価で発送できるヤマト運輸の配送サービスです。箱のサイズ・厚さ・重さの制限、送料、送り方などを解説します。
「宅急便コンパクト」は、小さな荷物を通常の宅急便より安く送れるヤマト運輸の配送サービスです。専用BOXを利用すると、全国どこでも手軽に発送できるのが魅力です。
本記事では、宅急便コンパクトのサイズ規格や料金、具体的な送り方について解説します。他サービスとの違いや、専用BOXの購入先、お得な割引制度についてもお伝えします。
宅急便コンパクトとは
宅急便コンパクトとは、小さな荷物を安価に送れるヤマト運輸の配送サービスです。60サイズよりも小さな荷物を対象としており、荷物の重さで料金が変わらない点が大きな特徴です。
発送の際は、ヤマト運輸が指定する専用BOXが必要で、市販の箱は利用できません。配達は宅急便と同様、基本的に対面手渡しで、追跡サービスもあります。重量制限がないため、小さくて重さのある品物を送るのに最適なサービスです。
宅急便コンパクトと類似サービスの違い
ヤマト運輸には、宅急便コンパクト以外にも小型荷物に向いた配送サービスがあります。主要なサービスのサイズ、重量、受取方法などを以下の表にまとめました。
*ヤマト運輸公式オンラインショップ、クロネコマーケットで購入した場合
宅急便との違い
宅急便と宅急便コンパクトは、料金体系とサイズ制限に明確な違いがあります。宅急便は「3辺の合計」と「重量」で料金が決まる一方、宅急便コンパクトの場合は専用BOXに収まれば重さにかかわらず一律料金で発送可能です。
関東圏内での配送の場合、宅急便コンパクトを選べば、専用BOXを購入しても、宅急便60サイズと比べて1件あたり220円のコスト削減につながります(2026年2月時点)。小物を安く、かつ手渡しで安全に届けるために、宅急便コンパクトは有効な選択肢となります。
ネコポスとの違い
ネコポスと宅急便コンパクトは、受取方法と利用条件が違います。ネコポスは郵便受け配達型のサービスですが、宅急便コンパクトは手渡しが原則です。より安全に荷物を届けたい場合は、宅急便コンパクトが適しています。
料金はネコポスの方が安価ですが、利用にはヤマト運輸との法人(掛売り)契約が必要となります。ただし、ヤマト運輸と連携しているメルカリなどのフリマアプリを通じた発送の場合、個人でも利用可能です。
関連記事:ネコポスの発送方法や送り状(伝票)の発行・印刷方法を解説
クロネコゆうパケットとの違い
クロネコゆうパケットは、ヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便の配送網で郵便受けへ届けるサービスです。宅急便コンパクトとは、配送スピードと厚みの制限が異なります。
宅急便コンパクトでは最短翌日配送ができるのに対し、クロネコゆうパケットは届くまでに3日から1週間ほど日数を要します。厚みが3cm〜5cmの荷物や、スピード重視の発送には、宅急便コンパクトが適しているといえるでしょう。
なお、ネコポスと同様、利用には法人契約が必要です。
宅急便コンパクトの2種類のサイズとBOX料金
宅急便コンパクトには、荷物の形状に合わせて選べる2種類の専用BOXがあります。それぞれの規格と特徴は以下の通りです。
宅急便コンパクト専用BOX
厚さ5cmの専用BOXは、やや厚みのある荷物の梱包に適しています。化粧品ボトルや小型の電子機器、雑貨類などを収納できます。
重量制限がないので、小さくて重さのある金属部品などの発送にも便利です。市販の緩衝材を使えば、精密機器も配送できます。手頃なサイズ感ながら収納力が高く、フリマアプリの発送から贈り物まで、幅広い用途で活用できます。
宅急便コンパクト薄型専用BOX
A4サイズの薄型専用BOXは、書類やパンフレットなど平らな荷物の発送に最適です。封筒のような形状で、カタログなども折らずに送れます。
通常の封筒よりも頑丈な厚紙で作られているため、配送中に中身が折れ曲がるのを防ぐ効果があります。A4サイズまでの小冊子などを送る場面で重宝するでしょう。
宅急便コンパクトの梱包資材の購入方法

宅急便コンパクト専用BOXは、Web・店頭・電話の3つの方法で購入できます。発送頻度や必要数に合わせて、調達方法を選択しましょう。
Webサイトで購入
専用BOXは、以下の通販サイトで手軽に購入できます。
法人や大量発送を行う場合は、ヤマト運輸の公式資材ショップ「ネコハコ」でまとめ買いをするのが便利です。購入できるのは50枚セットからですが、オンライン購入なら重い資材を持ち運ぶ手間がなく、指定の場所まで届けてもらえる利点があります。
店頭で購入
早急に荷物を送りたい場合は、以下の店頭で直接購入できます。
- ヤマト運輸営業所
- セブン-イレブン
- ファミリーマート など
店頭なら実物を見てサイズを確認できるため、荷物が箱に収まるか不安な際にも安心です。ただし、店舗によっては在庫切れや取り扱いがない場合もあるため、事前に確認しておくと確実です。
電話注文で購入
専用BOXは、電話で注文もできます。最寄りのサービスセンターへ連絡すれば、指定の場所まで資材を届けてもらえます。
また、集荷に来たセールスドライバーからその場で直接購入することも可能です。普段からヤマト運輸を利用している場合、集荷や配達のタイミングに合わせて依頼すると手間が省けます。サイズ選びに迷った際、その場でプロに相談できる点もメリットです。
宅急便コンパクトの送料
宅急便コンパクトの送料は、「地域別の基本料金」に「専用BOX代」を加えた合計額です。例えば、関東圏内で送る際の基本送料は650円です。これに専用BOX代70円を合わせると、1件あたりの負担額は計720円となります。
送料は発送元と届け先の地域ごとに決まっていますが、60サイズの宅急便と比べると割安に設定されています。
宅急便コンパクトで利用できる割引サービス
宅急便コンパクトの送料は、工夫次第で安くできます。クロネコメンバーズ限定の特典と、誰でも使える割引を組み合わせるのが節約のポイントです。主な割引内容は以下の通りです。
- 持込割(100円引き):営業所・コンビニ・取扱店へ荷物を持ち込むと適用されます。
- メンバーズ持込割(150円引き):クロネコメンバーズ会員が営業所へ持ち込んだ場合に適用されます。持込割との併用はできません。
- デジタル割(60円引き):営業所の店頭端末「ネコピット」から送り状を発行する「らくらく送り状発行サービス」や、送り状情報を入力して2次元コードを提示する「宅急便をスマホで送る」などを利用すると適用されます。「宅急便をスマホで送る」を利用した場合は営業所に加えてコンビニ発送も可能です。Webで集荷を申し込んだ場合も適用されます。
- クロネコメンバー割(最大15%引き):独自の電子マネー決済で支払うと、営業所発送や集荷の際に割引を受けられます。
- にゃんPay割引(12%引き):スマホ決済「にゃんPay」を利用すると、営業所発送または集荷の際に適用されます。
- 営業所受け取りサービス(60円引き):受け取り場所を営業所に指定すると、送料が減額されます。営業所や取扱店からの発送時、または集荷時に適用されます。
利用する割引によっては営業所などに発送場所が限定されるため、事前に確認しておきましょう。
宅急便コンパクトのお届け日数
宅急便コンパクトのお届け日数は、通常の宅急便と同様です。具体的な日数は地域によって違いますが、一部の離島などの遠方を除けば最短翌日の配送が可能です。ただし、受け付け時間や状況によっては翌々日以降の到着となります。
土日祝日も休まず配達が行われるため、曜日を気にせずに送れ、急いで荷物を届けたい場合にも便利です。
宅急便コンパクトの送り方
宅急便コンパクトの発送手順を、具体的な3つのステップで解説します。
1. 専用BOXに荷物を梱包
まずは、用意した専用BOXへ荷物を詰めます。輸送中の水濡れを防ぐため、品物をビニール袋に入れてから梱包するとよいでしょう。特に書類は湿気の影響を受けやすいため、防水対策を施しておくと安心です。
梱包時はBOXをしっかり閉じ、中身が動かないよう緩衝材で隙間を埋めることをおすすめします。
2. 送り状を作成
送り状には「デジタル」と「手書き」の2種類があり、発払い・着払いによって作成方法や入手できる場所が違います。
EC事業などで大量の荷物を発送する場合は、出荷管理システム「Ship&co」を活用すると効率化が図れます。送り状の発行から追跡番号の同期までを一元管理でき、発送業務の手間を大幅に削減できます。
関連記事:送り状(配送伝票)とは?納品書との違いや必要性、種類を解説
3. 発送
宅急便コンパクトの発送は、ヤマト運輸の営業所、取扱店、セブン-イレブンやファミリーマートなどのコンビニで受け付けています。自宅まで荷物を取りに来てもらう「集荷」の利用も可能です。窓口やドライバーへ送料を支払い、控えを受け取れば手続きは完了です(デジタル決済や着払いを除く)。
宅急便コンパクトのメリット

宅急便コンパクトは、小型商品の発送に最適なサービスとして広く利用されています。主な利点は以下の通りです。
送料が安い
最大のメリットは、通常の宅急便より送料が安い点です。専用BOXに収まるサイズの商品なら、配送コストを大幅に削減できます。
各種割引サービスを併用すれば、さらにお得になり配送料を節約できます。
手渡しなので安全性が高い
宅急便コンパクトは対面での手渡しが原則のため、大切な荷物も安心して預けられます。郵便受け配達型のサービスに比べて紛失や盗難のリスクが低く、追跡機能で配送状況を確認できるのも魅力です。
重量制限がない
専用BOXに収まる品物なら、重さを気にせず発送できます。一般的な配送サービスは重量に応じて料金が加算されますが、本サービスは重さにかかわらず一律料金です。
小型でも重量のある金属部品や、厚みのある書籍類を送る際は、他のサービスと比べてコストパフォーマンスがよいといえます。
宅急便コンパクトの注意点
宅急便コンパクトは利便性の高いサービスですが、利用時にはいくつか注意すべき点があります。
専用BOXの再利用はできない
宅急便コンパクトは「未使用の専用BOX」を使用することが発送の条件となっています。使用済みのBOXを再利用する場合は、通常の宅急便の料金が適用されます。
着払いの場合は専用の送り状が必要
宅急便コンパクトは着払いでも発送できますが、着払い専用の送り状が必要です。着払い用の送り状はコンビニでは扱っていないため、営業所か取扱店で入手しましょう。また、コンビニや「宅急便をスマホで送る」では着払いで発送できない点にも注意してください。
補償金額は3万円まで
宅急便コンパクトの補償限度額は、荷物1個につき3万円(税込)です。万が一の紛失や破損の際、3万円を超える補償は受けられません。
高価な貴金属や精密機器など、3万円を超える品物を送る場合は、通常の宅急便(補償額30万円まで)の利用を検討しましょう。
まとめ
宅急便コンパクトは、小型荷物を手頃な料金で送れる配送サービスです。専用BOXに収まれば重さにかかわらず利用でき、手渡しによる安全性や充実した割引制度も魅力です。配送スピードも通常の宅急便と同様のため、急ぐ場合でも安心して利用できます。
ECサイト運営で発送件数が多い場合は、出荷管理システム「Ship&co」の活用がおすすめです。複数のショップの注文情報を自動で同期し、宅急便コンパクトを含む送り状を数クリックで一括発行できます。追跡番号の自動反映機能も備わっており、発送業務の大幅な効率化が可能です。