FedEx(フェデックス)で海外発送を行う場合、運送料金がいくらになるか確認しても、追加料金や割増金などで混乱してしまう方が少なくないです。しかし、送料を理解するのは、EC事業者にとって重要なポイントです。
本記事は、「FedExの送料がよくわかりません」や「FedEx配送にかかる割増金って何か不明」と思っている方に向けて、FedEx国際輸送に適用される割増金について詳しくご説明しますので、皆様のEC事業の運営に役に立てば幸いです。
- FedEx運送料金がどのように計算されるか?
- FedExの燃料割増金はいくらか?
- FedExの繁忙期割増金はいくらか?
- FedExの特別取扱料金はいくらか?
- Ship&coアプリでFedExの送り状を発行した際、追加料金を確認できますか?
FedEx運送料金がどのように計算されるか?
まず、海外向けのEC事業をスタートした時期によくある疑問になる「FedExの計算式」について回答していきます。
基本的にクーリエでの海外向けの運送料金は、以下の情報より計算されます。
- どこから発送するか(発送元の住所)
- どこまで発送するか(宛先のの住所)
- 配達先は個人宅なのか
- どのパッケージで発送するか(個人のパッケージ・運送会社専用パッケージ)
- パッケージの数はいくつか
- 荷物のサイズ・重量(実重量・容積重量)
- いつ発送するか
- いつ届いて欲しいか(サービスの所要時間)
- 補償を求めるか(賠償責任補償)
それらは、FedExの運送料金を計算する際、利用されている条件なので、その条件が変わると、送料も異なります。また、配送スピードが異なる各FedEx Expressサービスの利用によって料金が変わります。
- FedEx International Priority® Express
(フェデックス・インターナショナル・プライオリティ®) - FedEx International Priority®
(フェデックス・インターナショナル・プライオリティ®) - FedEx International First®
(フェデックス・インターナショナル・ファースト®)
荷物の1件ずつの送料をチェックしたい方は、こちらのFedEx運送料金の計算ツールおよび送り状発行システムShip&coより確認できます。
その他、送料に追加料金として加算されるのは、以下の料金によります。
- 燃料割増金
- 繁忙期割増金
- 特別取扱料金(配達オプションや受け取りオプション)
上記のFedExの運送料金に適用される追加料金については、次に詳しく解説していきます。
輸送料金の計算
DHLと同じようにFedExの輸送料金の計算は、基本料金、オプショナルサービス、サーチャージをの合計です。
例えば、FedExから「数量割引」の契約がある場合、数量割を適用した料金が発送できます。
FedExの燃料割増金はいくらか?
FedExの燃料割増金とは、FedEx Expressの全てのサービス*に適用される追加料金の一つです。貨物あたりの燃料割増金については、運送料金および運送関連割増金に基づいて算出されます。
*FedEx International Express Freight(IXF)とFedEx International Airport-to-AirportSM(ATA)をの各サービスを除きます。
FedExによると、以下のように説明されます。
燃料割増金の料率は、ケロシンタイプのジェット燃料1ガロン当たりの米国ガルフコースト (USGC) スポット価格に基づき毎週変更されます。
週ごとに更新される料金です。詳しく確認したい方は、こちらのリンクより最新情報を確認できます。
FedExの繁忙期割増金はいくらか?
繁忙期割増金(Peak Surcharge)とは、新型コロナウイルス感染症になどFedExのネットワークの調整が必要とされる時に、適用される「一時割増料金」です。FedEx Expresが2020年4月6日から繁忙期割増金を適用することを発表し、現在まで続いている状況です。
発送元と宛先によって加算される料金が異なるので、日本発輸出貨物の場合、下記の通りです。
- オーストラリア、ニュージーランドおよびその他特定地域向け
追加料金:1kgにつき270円 - APAC地域向け(1.を除く)
追加料金:1kgにつき110円 - 米国、カナダ、メキシコ、プエルトリコおよび米国領ヴァージン諸島向け
小口貨物の追加料金:1kgにつき110円
重量貨物の追加料金:1kgにつき220円 - 中南米およびその他特定地域向け
小口貨物の追加料金:1kgにつき110円
重量貨物の追加料金:1kgにつき220円 - それ以外の地域向け
追加料金:1kgにつき130円
FedExの特別取扱料金はいくらか?
FedExの2023年に更新した特別取扱料金(サーチャージ)は、以下の通りです。
- 配達先住所の訂正:ある都市から別の都市に貨物の転送が必要とされる貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 1,420円 - 土曜集荷料:土曜日に集荷の依頼をする貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 2,190円 - 土曜配達料:土曜日に配達の依頼をする貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 2,190円 - 個人宅向け配達料:個人宅である配達先向けのに適用される特別取扱料金です。英語では、「FedEx residential surcharge」として表記。
追加料金 - 420円 - 危険物(アクセシブル)特別取扱料金:火薬類、引火性ガス、引火性液体などの危険物を含む貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 -1通につき16,520円または240円/kgのいずれか金額の高い方が適用 - 危険物(インアクセシブル)特別取扱料金:毒物、病毒性物質、放射性物質など危険物を含む貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 -1通につき7,260円または150円/kgのいずれか金額の高い方が適用 - 特別取扱料金 – 寸法:一番長い辺が121cm超、二番目に長い辺が76cm超、または長さと胴回りの合計が266cm超のサイズの貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 3,390円 - 特別取扱料金 – 重量:いずれかのパッケージが31kgよりも重い場合に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 3,390円 - 特別取扱料金 – 梱包:いずれかのパッケージが、「外装容器に完全に収まっていない」や「段ボール以外の素材で作られた外装容器に入れられている」などの条件のいずれかに該当する場合に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 3,390円 - オーバーサイズ料金:長さが243cm超の場合、もしくは長さと胴回りの合計が330cm超のサイズの貨物に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 8,800円
FedExの配達署名オプションの特別取扱料金
Ship&coが対応できるFedExの配達署名オプションは、以下の追加料金が発生します。
- 署名指定料―荷受人その他住所の受取人(Indirect signature required):重量貨物以外の貨物向けで、米国またはカナダの個人宅向け貨物で、貨物の総運送申告価格が500米ドルまたは500カナダドル未満の場合に限り適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 380円 - 署名指定料―荷受人住所の受取人による署名(Direct signature required):重量貨物以外の貨物向けで、米国またはカナダ向けの貨物で、貨物の総運送申告価額が500米ドルまたは500カナダドル以上の場合に適用される特別取扱料金です。
追加料金 - 440円 - 署名指定料―成人による署名(Adult Signature Required):重量貨物以外の貨物向けで、配達署名オプションで 「Adult Signature Required(成人による署名)」を選択された場合は、配達先の住所変更ができない場合がありますので ご了承ください。
追加料金 - 540円
Ship&coアプリでFedExの送り状を発行した際、追加料金を確認できますか?
FedExで海外発送を行う場合には、オンラインで作成された航空貨物運送状を利用して出荷を行うのがおすすめです。
その理由ですが、デジタルで作成されず、手書き航空貨物運送状で出荷すると、FedExから運送状の1枚につき500円の「手書き航空貨物運送状割増金」がかかるので、手動の対応で時間がかかるのみではなく、配送にかかるコストにも追加料金がかかってしまうというデメリットがあります。
そこで、越境ECのオンライン店舗を運営している事業者におすすめしたいのは、「Ship&co」です。
Ship&coは、EC事業者向けの送り状発行システムです。国内・越境ECの複数店舗の受注情報をリアルタイムで同期することにより、より簡単に送り状を作成することを実現できます。FedExを含む複数運送会社の送料を比較し、最適な発送方法を選択できます。
Ship&coアプリでFedExの送り状を作成する場合、送り状を作成する前に、FedExからの合計の見積り送料を確認することが可能です。その際、FedEx国際輸送の割増金(燃料割増金、特別取扱料金、繁忙期割増金など)を含む料金が表示されます。
例えば、上記の条件で送り状を発行する場合...
- FedExの米国向けの荷受人その他住所の受取人による署名に
⇨ 380円の追加料金が適用 - 現在の一時的なFedExの繁忙期割増金に
⇨ 1,210円の追加料金が適用 - サイズが大きな貨物に
⇨ 特別取扱料金 – 寸法のため、3,390円の追加料金が適用
以下の料金になります。また、Ship&coでは、FedExの料金のみではなく、国際郵便、DHL、UPSなど複数の配送業者の料金を比較することも可能なので、1円でも安く発送したEC事業者に多くの便利な機能が備わっています。
Ship&coアプリでFedExの送り状発行方法を詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひご覧ください。
送り状発行システムShip&coとは?
Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。
アカウントの作成はこちらからどうぞ。ご不明点がございましたら、hello@shipandco.comまでお気軽にお問い合わせください。
皆様の発送業務をより簡単になりますように全力でサポートして参ります!