ヤマト運輸でEC店舗の注文を発送するときに知っておきたいこと
自社ECサイトを立ち上げ、荷物の配送を「ヤマト運輸」に一任すると決めたは良いけれど、どのようにスタートすれば良いかわからない、という方もいると思います。
「送り状発行方法が分からない」、「配達時間帯をどのように指定すればいいの?」、「自社ECサイトとヤマト運輸を連携できるのか?」など、疑問が湧いてくるでしょう。
そこで今回は、「自社ECサイトの注文をヤマト運輸で発送したい」と考えているEC事業者に向けて、ヤマト運輸でEC店舗の注文を発送する際に知っておくべきことをご紹介します。
では早速、確認していきましょう。
- 送り状をオンラインで発行すること
- 荷扱いシール(配送注意シール)を利用すること
- ビジネスメンバーズで資材を注文すること
- B2クラウドの住所の文字制限を理解すること
- 送り状を一括で発行すること
- ヤマト運輸から荷受人に通知する方法を理解すること
送り状をオンラインで発行すること
ヤマト運輸で商品を発送する際、もちろん、手書きの送り状(伝票)でも発送できますが、EC事業が軌道に乗るにつれて、出荷量が増加し、出荷遅延・ミス発生などにより手動対応が難しくなるケースが多いです。
そんなミスを防ぐには、「送り状をオンラインで発行すること」がおすすめです。EC店舗からの受注データを利用して、一括で送り状の作成が可能ですので、書類作成における手間を抑えることができます。
ヤマト運輸の送り状をネット上で発行するためには、「送り状発行システムB2クラウド」と「送り状発行システムShip&co」という2つのシステムがあります。
各送り状発行方法について詳しく知りたい方は、以下リンクをご覧ください。
荷扱いシール(配送注意シール)を利用すること
ヤマト運輸で取り扱いの注意をしてほしい時に必要なのは、「取り扱い注意のシール」です。箱にメッセージを書いていても、この専用シールを貼っていないと、配達員に対応してもらえません。
荷扱いシールは、以下の方法で入手できます。
頻繁にワレモノなど特別扱いが必要とされる荷物を出荷している事業者は、事前にこちらのシールを入手してください。
ビジネスメンバーズで資材を注文すること
ヤマトビジネスメンバーズに登録した方は、送り状・ダンボール箱・袋などの発送に必要な資材を、以下の手順で注文することができます。
- ヤマトビジネスメンバーズにアクセスし、ログインする
- 「サービス一覧」→「送り状・荷扱いシール・資材のご注文」をクリックする
- 「このサービスを利用する」ボタンを押して注文ページに移動する
- 必要な資材を選択し、数量を入力する
- 注文内容を確認し、問題がなければ「発注する」ボタンをクリックする
- 発注が完了すると、指定した配送先に資材が届きます。
- ヤマト運輸の送り状用紙※:宅急便(レーザープリンター用・インクジェットプリンター用・サーマルプリンター用)、ネコポス用、クロネコDM便用
- 荷扱いシール:ガラス・ビン・セトモノ(ワレモノ)シール、天地無用シール、下積厳禁シール、精密機器シール、なまものシール、水濡れ厳禁シール、時間帯お届けシール(午前中)など
※注文リスト上にない送り状をご希望の場合は、 集荷担当ドライバーに直接注文する必要があります。
なお、ビジネスメンバーズの利用には事前登録が必要です。まだ登録されていない場合は、事前に登録しておく必要があります。
B2クラウドの住所の文字制限を理解すること
Webシッピングツールを利用してヤマト運輸の送り状を発行する際、住所の問題でエラーが発生する可能性があります。
送り状発行ツールに慣れていない方に向けてスムーズに送り状を発行できるよう、考えられる「原因」と「エラー解決方法」について解説していきます。
【郵便番号・住所に誤りがある】
- 郵便番号と住所(都道府県、郡、市、区)が一致していないこと、事業所・建物ごとの郵便番号を使用していることなどが原因になるので、以下の対応を行ってください。
☑ 日本郵便提供の住所データに基づいているため、日本郵便のサイトにて正誤 を確認してください。
☑ 市区郡町村の区切りや、表記内の「ケ」や「ヶ」の違いがあるか確認してください。
【ツールに取込む/同期されるデータに住所が入力されていない】
- 郵便番号など住所が入力されていないことが原因になるので、以下の対応を行ってください。
☑ 都道府県(4文字以内)+市区郡町村(12文字以内)+町・番地(16文字以内)をそれぞれ入力してください。
【取込むデータの住所欄に不要なスペースが入力されている】
- データの住所欄にスペースが入っていることが原因になるので、以下の対応を行ってください。
☑ 例えば、住所欄に 「東京都 千代田区千代田」と入力されている場合には、スペースを削除してください。
【入力された住所の文字数が文字制限数以上である】
- ヤマト運輸のシステムによると、住所欄は「都道府県+市区郡町村+町・番地+アパートマンション名」まとめて、最大文字数が全角32文字、半角64文字の制限があります。それを超えることが原因になるので、以下の対応を行ってください。
☑ 個人への配達の場合、法人欄は使用しないため、アパートマンション名などの長い名前を「法人名」に入力してください。
【項目と住所が合っていない】
- 「都道府県」「市区町村」「それ以降」の順番が間違って入力されていることが原因になるので、以下の対応を行ってください。
☑ 都道府県+市区郡町村+町・番地+アパートマンション名という順番に修正してください。
5. 送り状を一括で発行すること
事業が拡大し、出荷量が多くなるにつれて、作業効率の向上が以前よりも重要な課題になります。
そこで、「1件ずつ発行」ではなく、「送り状をまとめて発行すること」がおすすめです。この機能を活用すると、一回で複数の送り状を作成することが可能になるので、時間と手間を大幅に削減することができます。
送り状を一括で発行する際は、事前に全ての出荷情報に間違いがないか確認しておいてください。
6. ヤマト運輸から荷受人に通知する方法を理解すること
Amazon.co.jp、Shopify、BASE、カラーミーショップなどのオンラインショップで商品を販売し、自社で梱包・発送作業をするEC事業者の場合、ご利用のEC店舗から購入者へ発送通知をすると思いますが、果たしてヤマト運輸から荷受人に通知はされているの?と疑問の方が多いと思いますので、その点を説明します。
回答は、以下の通りです。
荷受人がクロネコメンバーズに登録している場合、「お届け予定通知」サービスを利用できます。サービスの詳細は、以下の通りです。
- メール・LINE・Yahoo!Japanサービス・ヤマト運輸公式アプリにお届け予定通知を受け取る
- 指定日時の都合が悪い場合、受け取り日や時間帯を変更する
- ヤマト運輸営業所・コンビニ・取扱店・街のロッカーで受け取る
基本的には、オンラインシッピングツールで送り状を発行する場合、電話番号とメールアドレスが必須項目になっていますので、正しく記入して送り状を発行するようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、ヤマト運輸の利用においてEC事業者が知っておくべきポイントをまとめてきました。
発送業務を本格的にスタートする前に上記の点を理解していれば、よりスムーズに発送業務を行うことができます。今までオンラインで資材を注文したことがない方は、ぜひ一度必要な資材を注文してみてください。また、今まで手書きのラベル荷物を送っていた方は、ぜひ送り状発行システムB2クラウドか、送り状発行システムShip&coを利用してデジタルで送り状を発行してみましょう。
今後も、よりスムーズな出荷業務を目指しましょう!
送り状発行システムShip&coとは?
Ship&coは、EC事業者が配送業務において直面する課題を解決するために開発された、送り状発行システムです。シンプルで使いやすいWebダッシュボードと出荷APIを提供しており、注文情報を自動的に同期し、FedEx、UPS、DHL、ヤマト運輸、佐川急便などの配送会社の配送ラベルとコマーシャルインボイスを簡単に作成することができます。Ship&coを使うことで、煩雑な手作業を省くことができ、配送業務の効率化と正確性の向上を実現できます。
アカウントの作成はこちらからどうぞ。ご不明点がございましたら、hello@shipandco.comまでお気軽にお問い合わせください。
皆様の発送業務がより簡単になるよう、全力でサポートして参ります!