【EC向け】出荷管理システム7選!|メリットや導入事例も紹介
「EC向けの出荷管理システムってあるの?」
「出荷管理システムを導入するとどんなメリットがある?」
「システムを導入した企業の事例が知りたい」
こんな思いを抱えている方には、この記事が参考になるでしょう。
近年ECサイトの需要は拡大を続けており、それに伴って個人でECサイトを運営するケースも増えてきました。ただし注文数が増加するにつれ、ECサイトの運営が難しくなっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ECサイトの運営を効率化するために、ECサイト運営におすすめの出荷管理システムを7つご紹介します。出荷管理システムのメリットや選び方も解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
EC運営を効率化する出荷管理システムとは
ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスの売買ができるWebサイトのこと。ネットショップと同義で使われることも多いですが、広義ではネットオークションやオンライントレードなどもECサイトに含まれます。
ECサイトを運営するには、在庫管理や顧客情報の管理など、さまざまな業務が求められます。業務幅が広いので、大きな負担を感じている方も多いでしょう。そんな時におすすめなのが、出荷管理システムです。
出荷管理システムとは、商品の出荷に必要な作業、たとえば在庫数の管理や送り状発行といった一連の業務をまとめて管理するサービスです。必要な業務が効率化できるので、ECサイトのスムーズな運営につながります。
出荷管理システムの主な機能
ECサイトの出荷作業は、「受注管理→ピッキング→検品→梱包→発送」という流れで行われます。そして出荷管理システムには、この業務フロー全体をカバーする多様な機能が搭載されています。
- 入荷管理:検品、ロケーション管理など
- 在庫管理:受注管理、アラート、返品・交換など
- 出荷管理:検品、送り状発行、スケジューリングなど
- 顧客情報管理
ロケーションとは、商品の住所のようなもの。倉庫内に区画を設けて記号や番号を振ることで、商品を探しやすくします。ピッキング作業を効率化するために必要です。
また在庫不足による機会損失を防ぐには、アラート機能も欠かせません。在庫が基準数より少なくなると、自動でお知らせしてくれます。
類似システムとの違い
ECサイトの運営に役立つのは、出荷管理システムだけではありません。さまざまなシステムがあるので、大まかな違いを知っておくと良いでしょう。
- 在庫管理システム:在庫管理に特化したシステム。在庫情報の更新、適切な在庫数の維持を行う
- 販売管理システム:基幹システムの一つ。売上管理や入金管理を行う
- 受注管理システム(OMS):販売管理の一部として扱われることもある。受注から出荷準備までを管理する
- 倉庫管理システム(WMS):倉庫業務全体、ならびに倉庫内の在庫を管理する
- 配送管理システム(TMS):商品を出荷し、顧客の元へ配送するまでの業務を管理する
ただし複数の役割を併せ持ったシステムも多く、明確な線引きがされているわけではありません。
出荷管理システムを利用するメリット3点
ECサイトを運営していると、さまざまなトラブルが発生するでしょう。たとえば「在庫管理がうまくいかず、在庫切れになってしまった」「誤った納品書を同梱してしまった」「商品の到着が遅いとクレームが来てしまった」などの経験がある方は多いのではないでしょうか。
そしてこうしたトラブルを防ぎ、ECサイトの運営を効率化するのが出荷管理システムです。ここでは出荷管理システムの持つメリットを、3点ご紹介します。
メリット1)在庫管理のミスが減らせる
紙やExcelで在庫管理をしていると、どうしても実際の在庫状況とのズレが起きかねません。適正な在庫数の維持も難しいので、在庫不足や過剰在庫が発生する可能性もあります。在庫不足は売上機会の損失につながりますし、過剰在庫が増えると余分な保管コストがかかってしまうでしょう。
その点、出荷管理システムを使えば、ハンディターミナルやバーコードを利用して効率的に在庫管理ができます。データとして管理するので、在庫にずれが生じにくいうえ、在庫数の不足や過剰も一目で分かりますよ。ミスの削減や、適切な在庫数の維持につながります。
メリット2)出荷指示がスムーズになる
出荷管理システムでは、商品の受注データを連携することで、出荷指示書や納品書、送り状といった書類の自動作成が可能です。手作業と比べて、誤出荷や宛先ミスといったヒューマンエラーが起きにくくなるうえ、スムーズな出荷指示が実現できます。
出荷指示が効率化できれば、その分ギフト対応などのオプション機能を充実させられるかもしれませんね。
メリット3)発送までの時間を短縮できる
実店舗での買い物と違って、ネットショッピングは注文から配送まで時間がかかるというデメリットがあります。出荷作業をすべて手作業で行う場合は、受注情報をひととおり自分で入力し、内容を確認しなければなりません。そのため、ある程度のリードタイムが必要です。
一方で出荷管理システムなら、送り状や出荷ラベルなどを自動作成することができます。入力や確認をする手間がかからないため、発送業務を効率化し、発送までの時間を大幅に短縮できるのです。
コストとセキュリティには注意が必要
出荷管理システムにはさまざまなメリットがあるものの、それなりにコストが発生する点には注意が必要です。クラウド型のシステムなら月額数千円~数万円、自社開発型やオンプレミス型のシステムであれば、一度に数百万円のコストがかかります。どれだけのコストがかかるのか、事前に試算しておくと安心です。
またセキュリティ面にも注意しなければなりません。出荷管理システムでは多くの顧客情報を扱うため、万が一情報が流出してしまうと大きなトラブルになってしまいます。不正アクセスや不正注文を防ぐ体制を整えておくことが大切です。
出荷管理システムの導入事例
これまでに多くの企業が出荷管理システムを導入し、さまざまな課題を解決してきました。導入前後の変化としては、以下の事例があります。
- 紙で在庫管理をしていて、在庫ズレが発生していた→正確な在庫管理ができるようになった
- 物流を外部委託していて、誤出荷などのミスがあった→少数の従業員で入出荷作業ができるようになった
- ECサイトと実店舗でシステムが連携できなかった→データの一元化ができて自動化も進んだ
あわせて、出荷管理システムを導入した企業の具体的な事例を1件ご紹介します。
株式会社 世界への導入例
- 導入した出荷管理システム:Ship&co
- 導入前:送り状を作成する際、宛先は受注情報のコピー&ペースト、内容物は手入力していた
- 課題:1件当たりの送り状作成に時間がかかっていた
株式会社 世界へがShip&coの出荷管理システムを導入したきっかけは、新人教育を前にして、簡単に出荷ラベルの作成ができるツールを探していたことでした。それまでは煩雑な手作業をしなければならなかったため、送り状の作成に時間がかかっていたのです。
そこでShip&coを導入したところ、送り状の自動作成が可能になりました。その結果、送り状1件あたりの作成時間は半分以下まで削減できたとのこと。毎年注文が多く、スタッフを増員して対応していたシーズンでも、通常のスタッフ数で対応できるようになったのです。
出荷管理システムを選ぶポイント
出荷管理システムには、さまざまな種類があります。そのなかから自分のECサイトに合ったシステムを選ぶためには、以下3つのポイントを意識してみましょう。
①導入目的に合った機能があるか
ECサイトによって、抱えている課題は異なります。それによって「複数のECサイトをまとめて管理したい」「国内だけでなく海外にも発送したい」「現在使っている受注管理システムと連携したい」など、出荷管理システムを利用する目的も大きく変わってくるでしょう。
機能が多すぎると、コストがかかるうえに操作も複雑になります。だからといって機能が少なすぎると、システムを利用する意味がなくなってしまうでしょう。だからこそ出荷管理システムを選ぶ際は、あらかじめ導入目的を明確にしておき、それに合った機能があるものを選んでください。
②外部システムとの連携はできるか
外部システムとの連携も重要なポイントです。利用しているECモール・ECカートと連携できなければ、マニュアルでのデータ移動が必要となり、理想的な運用にはなりません。現在使っているモールやカートはもちろん、これから展開予定のモールやカートとの連携も確認しておきましょう。
また社内ですでに利用している決済システム、販売管理システムなどと連携できれば、一連の業務をまとめて効率化することが可能です。既存のシステムがあるなら、それと連携できる出荷管理システムを選んでください。
③商品の保管方法は適切か
特に食品や医薬品を扱う場合などは、商品によって保管方法が変わります。冷蔵品や冷凍品を分けて保管する必要があるほか、賞味期限などのチェックも欠かせません。商品によって倉庫を分けて管理しているなら、複数の倉庫をまとめて管理できるシステムが良いですね。
一方で多色展開、多サイズ展開している商品の場合は、カラーやサイズ、パッケージなどのSKU(在庫管理上の最小単位)で管理できるシステムが必要です。商品の特性に合わせた保管ができるものを選びましょう。
【EC向け】出荷管理システムのおすすめ7選
ここでは出荷管理システムのなかでも、EC事業者におすすめの7選をご紹介します。
上述の選び方も参考にしつつ、ECサイトに合ったシステムを見つけてください。
①Ship&co|海外への発送にも対応!2クリックで送り状を作成可能
- 料金:プランにより異なる
従量課金プラン:(税込)33円/送り状発行1件あたり
月額割引プラン:定額制 送り状の発行件数に応じて複数設定あり
例)月50件 月額 (税込)1,100円
~月3,000件 月額 (税込)39,600円
エンタープライズ:月20,000件以上の発行実績がある場合 要相談
- 対応しているECモール・ECカート:Shopify、eBay、Amazon、Yahoo!ショッピング、BASE など
- 特徴:送り状の発行に強い、多数の運送会社と連携している
Ship&coは、日本だけでなく海外での利用もできる出荷管理システムです。
2クリックで送り状の発行ができるため、出荷業務を大幅に短縮することが可能。日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便および国際郵便では、複数注文があっても、最大50件まで送り状の一括発行ができるので安心です。
日本郵便、ヤマト運輸など国内の主要運送会社だけでなく、FedExやDHL、UPSなどの海外運送会社とも連携可能です。運送会社のアカウントと連携しておけば、出荷ラベルの作成も容易ですよ。
Ship&coアプリで連携できるECモール・ECカートが多いのも嬉しいポイント。特にShopifyを使っている方は、Shopifyアプリがあるのでそちらを使うと良いでしょう。
⇨新規アカウント作成から最初の14日間は無料でお試しできます!アカウント作成はこちらからどうぞ。
②LOGILESS(ロジレス)|OMS・WMSを一体化し自動出荷率90%以上を達成
引用:EC自動出荷システム LOGILESS
- 料金:(税込)22,000円/月+出荷数に応じた従量課金
- 対応しているECモール・ECカート:Amazon、Rakuten、shopify、COLOR ME、BASE など
- 特徴:受注管理と倉庫管理の一体型、送り状発行システムや決済システムとの連携が可能
LOGILESSはOMS・WMS一体型のEC一元管理システムです。
受注情報や在庫状況、出荷指示をまとめて管理できるため、運営者による手作業はほとんどありません。そのため、90%以上という高い自動出荷率につながっています。
外部システムとの連携幅が広いのもポイント。日本郵便やヤマト運輸、佐川急便等の送り状発行システムや、後払い.comやNP後払い、スマレジなどの決済システムと連携できるため、より運営の効率化を進められます。
利用者からは、「国内の複数拠点から自動で出荷することで、配送コストを削減できた」「物流業務にかける労力を減らせた」などの声が出ています。
③コマースロボ|ロボット機能内蔵でさまざまな業務を自動化できる
引用:ネットショップ運営で受注自動化はコマースロボ
- 料金:プラン料金(5,000円/月~)+出荷数に応じた従量課金(500件まで無料、それ以上は5円/件~20円/件)
- 対応しているECモール・ECカート:Amazon、Rakuten、shopify、COLOR ME、BASE など
- 特徴:受注処理ロボットによる自動化を実現、API連携とCVS連携に対応
コマースロボは、その名のとおりロボットを使って業務を自動化する出荷システムです。
OMSとWMSが一体化したシステムに、ロボット機能を内蔵。これまで手作業で修正していた受注情報の確認や、発送通知メールの送信、追跡番号の連携など幅広い業務を自動化し、効率化を実現します。
AmazonやRakutenをはじめとする主要ECモール、ShopifyやCOLOR MEなどの主要ECカートとは、API連携も可能です。独自のECカートであっても、CSV連携であればほとんど対応できますよ。ECカート・ECモールだけでなく、送り状発行サービスや決済サービスとも連携しています。
④EC伝助(でんすけ)|カスタマイズ性が高く既存システムとの連携も◎
引用:「EC伝助」出荷管理システム| 株式会社ソフト・ネット
- 料金:要見積もり
- 対応しているECモール:Amazon、Rakuten、Yahoo!ショッピング など
- 特徴:送り状の発行に特化している、独自のカスタマイズができる
伝助は全国で1,500社以上が利用している出荷管理システムで、送り状の発行に特化しています。なかでもECサイトの運営に強いEC伝助では、複数のECサイトの一元管理が可能。「ECサイトによってシステムが違う」「納品書の形式がバラバラ」といった課題も解決できますよ。
カスタマイズ性が高いのも魅力の一つ。すでに社内で使っているシステムがあれば連携して使えるので、より運営の効率化が進みます。システムの導入から構築、さらにシステム運用まで丁寧なサポートが受けられるので、初めてシステムを導入する方も安心でしょう。
⑤ロジクラ|スマホアプリで検品可能!14日間の無料お試し期間あり
引用:在庫管理ソフト「ロジクラ」|無料(フリー)で試せる
- 料金:12,800円/月~ ※年契約の場合
- 対応しているECモール・ECカート:Rakuten、au PAYマーケット、Shopify、BASEなど
- 特徴:スマホアプリで検品が可能、複数OMSとAPI連携できる
ロジクラは入庫作業や出荷作業、在庫調整まであらゆる業務時間を短縮、あるいは自動化してくれる在庫管理ソフトです。ハンディターミナルを導入しなくても、スマホさえあればアプリ内で検品できるため、誰でも簡単に利用することができます。
ネクストエンジンやテンポスターなど、複数のOMSと連携できるのも便利なポイント。CSVで連携できるだけでなく、主要なものとはAPI連携もできますよ。
14日間は、無料で全機能を試すことも可能です。どのプランにするか悩んでいる方や、システムの導入が初めてで不安な方におすすめです。
⑥クロスマ|多店舗展開している方におすすめ!作業時間も大きく削減
引用:クロスマ|EC・ネットショップを一元管理&自動化し売上を向上
- 料金:14,800円/月 ※初期費用 モール数による
- 対応しているECモール:Amazon、Rakuten、Yahoo!ショッピング など
- 特徴:作業時間を91%も削減する、店舗間の連携がスムーズ
クロスマは、複数のECモールを効率化するためのツールです。
出品作業こそ手動ですが、それ以外の在庫管理や受注管理、出荷指示や完了メール送信といった業務はすべて自動化。その結果、作業時間を91%も削減できる見込みです。
独自の特許技術を用いており、Amazonランキングと在庫数を連動させることができます。さらにAmazonの出品データを取り込んでほかのECモールに出品する、Amazonでの価格変更に応じて多店舗でも金額を変更するなど、店舗間での連動もスムーズです。
ユーザーからも「ワンクリックで別店舗への出品ができるようになり、楽になった」との声が出ています。
⑦mylogi|豊富なカラーやサイズに対応!小規模なECサイトでも使える
引用:mylogi | EC運営をもっと気軽に
- 料金:15,000円/月~+出荷数に応じた従量課金制
- 対応しているECモール・ECカート:Amazon、Rakuten、Shopify、MakeShop など
- 特徴:ECサイトの運営に特化している、帳票のカスタマイズが可能
mylogiはECサイトの運営に特化しており、なかでも製造者が直接消費者へ商品を販売する「D2C」ビジネスをサポートするプラットフォームです。賞味期限管理が必要な食品よりも、カラーやサイズ展開が豊富なアパレル商品に向いています。
受注から出荷まで一元管理できるうえ、複数モールの注文管理にも対応。在庫が少なくても利用できるので、小規模なECサイトでも使いやすいですよ。
帳票のテンプレートから不要な項目を削除する、色を変える、ロゴを入れるなど、柔軟にカスタマイズできるのも魅力。見やすい帳票を作成することで、現場の使いやすさも高まります。
出荷管理システムでECサイトの運営業務を効率化しよう
本記事ではEC事業者に向けて、EC向けの出荷管理システムのなかから、おすすめ7選をご紹介しました。出荷管理システムの導入メリットや選び方、実際の導入事例もぜひ参考にしてくださいね。
出荷管理システムは、さまざまな出荷管理業務を効率化し、スムーズな運営をサポートしてくれます。ECサイトの運営に悩んでいる方は、出荷管理システムを導入し、業務の効率化を進めてみてはいかがでしょうか。
Ship&coは越境ECにもおすすめ
出荷管理システムのなかでも、Ship&coは越境ECにも対応しているのが特徴です。
そのためすでに海外からの受注がある方や、これから海外展開も考えている方におすすめです。海外発送の場合、複数業者の送料比較もできるので、配送コストを最小限に抑えることができますよ。
Ship&coアプリでは複数のECモール・ECカートに連携できるのも嬉しいポイント。
ECサイトと運送会社のアカウント情報を登録しておけば、あっという間に送り状が作成でき、ECサイトの注文ステータスも自動的に更新されて、追跡番号も連携されます。
新規アカウント作成後、最初の14日間は無料でお試しできるので、ぜひアカウント作成から始めてみてくださいね。