【2024年】ECサイトのプラットフォームとは?おすすめ11選を徹底比較

本記事では、ECサイトのプラットフォームについて解説しています。

こちらは、各種プラットフォームの説明とサービスの具体例、選び方について知りたい方に向けた内容です。

ECサイトを開設するにあたり、さまざまな種類のプラットフォームについて理解しておくと、より自社に合ったものを選択することができるでしょう。

また、複数のECプラットフォームでの運用を考えている方に向けて、複数サイトを管理するためのツールについても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ECプラットフォームとは?

ECプラットフォームとは?

ECプラットフォームとは、ECサイトを開設するための土台としてのシステムやソフトウェアのことです。

中には運営機能を搭載しているものや、プラグインなどで柔軟なカスタマイズがおこなえるものも数多くあります。

ECサイト構築の方法として、ゼロから自社ECサイトを開発する「フルスクラッチ」というものなどもありますが、自由度の幅が広い一方で、費用や集客力がネックになるケースも多いでしょう。

そこで、ECプラットフォームを活用することで、ECサイトの構築難易度を下げて手軽にショップを始めることができます。

このように、ECプラットフォームは、効率的にECサイトを開設することができるシステムなのです。

ECサイトを構築するECプラットフォームの種類

ECサイトを構築するECプラットフォームの種類

ECサイトの構築に使われるECプラットフォームにはさまざまな種類がありますが、大まかに分けると以下の5種類です。

  • ECモール(マーケットプレイス・テナント)
  • ショッピングカートASP
  • クラウドEC
  • インスタントEC
  • オープンソース

本項目では、各ECプラットフォームの特徴、メリットやデメリット、該当するサービスの例も合わせて紹介しています。

それぞれのECプラットフォームに機能や費用の差があるため、規模や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

ECモール

ECモールは、そのプラットフォーム内にさまざまなショップが出店する形式です。

ECモール内では、特定のショップだけではなく、検索された商品に対して、それを出品しているさまざまな店舗を見ることができます。

具体的には、実際のショッピングモールやデパートで買い物をする場面をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

たとえば、スマホカバーを購入したい人が駅のショッピング施設に行って、その中の雑貨屋や電気屋、モバイルショップなどのいろいろな店舗で選ぶようなイメージですね。

また、ECモールには、以下のように特徴の異なる2タイプがあります。

〈マーケットプレイス型〉

マーケットプレイス型は、出店というより出品の意味合いが強いタイプのECモールです。

ECモール側が売りたい人と買いたい人を結びつけるようなスタイルであることが多く、商品の出品・発送は出品者がおこなうことが多いものの、その他の決済等についてはECモール側が対応することが多いのが特徴といえるでしょう。

マーケットプレイス型のECモールには以下のようなものがあります。

Amazon

Amazon

引用:Amazon

Amazonは、3億人以上が知るネットショッピングの場としてもとても有名であり、マーケットプレイス型のECモールの代表です。

その強みは、もちろん膨大なユーザーからなる集客力といえるでしょう。

利用できる機能として、出品・販売するだけではなく、発送やカスタマーサポートをしてもらえるオプションもあります。

利用にかかるコストは、出品プランと販売する商品に応じて異なります。

たとえば、以下のようなイメージです。

費用

月額利用料:

  • 小口出品プラン:100円/販売商品1点
  • 大口出品プラン:4,900円/月
  • その他配送料・FBA(オプションサービス)手数料

メルカリ

メルカリ

引用:メルカリ

メルカリは、不要になったものを手軽に出品できるサービスです。

こちらもマーケットプレイス型のECモールですね。

メルカリが提供するメルカリShopsでは、簡単に自分のストアページを持つことができるほか、2000万人以上いるメルカリのユーザーにリーチできるのが魅力。

費用

コストは販売手数料10%とシンプルな仕組みです。

〈テナント型〉

テナント型のECモールは、プラットフォーム内に店舗ごとのページがあるタイプです。

ECモール側は出店場所を提供するシステムで、決済や顧客対応等についても基本的には対応しないため、自分でおこなう必要があります。

テナント型のECモールとしては、以下のようなものがあります。

楽天市場

楽天市場

引用:楽天市場

楽天市場は、1億以上のID数を誇る大規模ECモールです。

楽天市場に出店する際のコストとしては、通常の出店料とは別に、楽天ポイントの原資負担なども含まれます。

具体的には、以下のようなイメージです。

費用
  • 初期登録費用:60,000円

月額料金:

  • がんばれ!プラン:19,500
  • スタンダードプラン:50,000円
  • メガショッププラン:100,000円
  • 楽天ポイント原資負担:楽天会員の購入代金(税抜)×付与率(通常1.0%)
  • システム利用料:月間売上高の0.1%
  • R-Messe:3,000円~/月
  • 楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5%~3.5%

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング

引用:Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは、国内最大級の集客力を持つECモールです。

圧倒的な集客力を誇るECモールでありながら、場合によっては他ECモールよりも低コストで出店できるのが特徴。

具体的なコストは以下のようなイメージです。

費用
  • 初期費用:無料
  • 月額システム利用料:無料
  • 売上ロイヤリティ:無料
  • ストアポイント原資負担:1〜15%
  • キャンペーン原資負担:1.5%〜
  • アフェリエイトパートナー報酬:1〜50%
  • アフェリエイト手数料:アフェリエイトパートナー報酬の30%
  • ストア決済サービス手数料:決済方法により異なる

メリット

ECモールのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 人が集まりやすい
  • 手軽に出店できる

人が集まりやすい

ECモールの顕著な特徴として、まずはその集客力が挙げられます。

Amazonや楽天市場を使ってみると、検索した商品に対してさまざまな店舗が表示されますよね。

つまり、店舗の知名度が高くない状態だとしても、顧客の求める商品に該当するものがあれば購入される可能性があるということです。そして、利用者が多いモールは信頼性の高さも相まって、さらに集客につながります。

一方、独自でネットショップを立ち上げた場合は、店舗の知名度や検索されやすくするためのSEO対策等がないと、ECモールよりも集客が難しいといえるでしょう。

そのため、集客力がほしいという場合は、ECモールを利用するのもおすすめです。

手軽に出店できる

また、ECモールは、ECサイトの構築に関する専門知識が不要なため、比較的手軽に出店することができます。

ECモールではショップページのテンプレートが決められていることが多く、必要事項を入力するだけで整ったページを作ることができます。

また、ECモールによってはオプションでサポートを受けることもできるため、困った時やカスタマー対応を依頼したいという場合でも安心です。

このように、手軽に出店でき、かつ集客力を高められるのがECモールのメリットです。

デメリット

ECモールのデメリットとして、以下のような点があります。

  • 手数料がかかる
  • 価格競争が発生しやすい
  • ブランドやショップのイメージが浸透しにくい

手数料がかかる

ECモールに出店・出品する場合、さまざまな手数料が発生します。

たとえば、商品の販売数に応じて、または固定で月額費用がかかることもあるでしょう。

その他にも、前述の費用に加えて販売手数料やポイント原資負担料がかかる場合もあります。オプションサービスを利用すればそれに対する手数料も必要です。

手数料はECモールのサービスやプランによって異なるため、予算に合わせて選択するとよいでしょう。

価格競争が発生しやすい

また、ECモールはその特性上、価格競争も激しくなりがちです。

なぜなら、価格はECモールで買い物をするユーザーの中で、最重要事項だからです。

実際に、ナイル株式会社のAppliv TOPICSによる調査では、オンラインショッピングで最も重視する点として、「価格」が43.5%と約半数を占める形で1位になっています。

サイト内でも安い順でソート可能なことに加えて、「より安い商品を買いたい」という目的でインターネットでショッピングする人もいます。

そのようなユーザーに選ばれるために価格の下げ合いが発生してしまうこともあるのですね。

ブランドやショップイメージが浸透しにくい

ECモールを使うと、集客力により売上が期待できる一方で、自社ブランド・ショップを覚えてもらいにくいというデメリットもあります。

これは、実際にAmazon等で買ったものを思い出してみるとわかる人もいるかもしれません。

「あの虫よけグッズ、どこで買ったんだっけ?」
「Amazonだっけ、Yahoo!ショッピングだっけ……楽天かな?」

上記のように、ユーザーの多くはECモール名で思い出すのではないでしょうか。

おそらくこれは、ECモールではショップを横断して商品を見られるだけではなく、ショップページなどのカスタマイズ性も低いといった要因で、ユーザーがブランドのイメージを認識しづらいためと考えられます。

ショッピングカートASP

ショッピングカートASPとは、インターネット上でショッピングカートに関する機能を提供しているサービスです。

ASPカートにはあらかじめECサイトに必要な機能が備わっているため、一からECサイトを構築する必要がなく、比較的手軽にショップを開設することができます。

ショッピングカートASPには、以下のようなサービスがあります。

Shopify

Shopify

引用:Shopify

Shopifyは、ECサイト作成のための多くの機能を備えたマルチチャネルプラットフォームです。

マルチチャネルというのは、他のECモールや実店舗との連携が可能という意味で、Shopifyでは、たとえばAmazonやeBay、Instagram等とも連携することができます。

また、拡張機能やテンプレートが多いため、必要に応じて機能を追加したり、デザインにこだわったりすることも可能です。

Shopifyの利用料金は、以下のようなイメージです。

費用

月額利用料:

  • ベーシック:25〜33ドル
  • スタンダード:69〜92ドル
  • プレミアム:299〜399ドル
  • Plus:最低料金2,300ドル
  • その他決済手数料・取引手数料

makeshop

makeshop

引用:makeshop

makeshopは、販売手数料なしでECサイトを運営できるECプラットフォームです。

ECサイト運営に必要な600以上の機能を備えているため、低コストで実現したいことを叶えられるのが強みといえるでしょう。

開発中の機能・APIも多く、公式サイトでは開発の進捗やリリース予定なども見られます。

makeshopの利用料金は以下のようなイメージです。

費用
  • 初期費用:11,000円(税込)
  • 月額費用:12,100円(税込)
  • カード手数料:3.19〜3.49%

STORES

STORES

引用:STORES

STORESは、月額費用無料から始められるショッピングカートASPです。

キャッシュレス決済やPOSレジはもちろん、予約システムなども備えたサービスとなっています。

また、24時間無料相談を受け付けているため、トラブルや疑問が発生した場合も安心です。

STORESを利用する場合の費用イメージは、以下の通りです。

費用

フリープラン:

  • 月額料金:無料
  • 販売手数料:5%(2024年7月1日より5.5%に改定)

ベーシックプラン:

  • 月額料金:2,980円/月(税込)
  • 販売手数料:3.6%

メリット

ショッピングカートASPのメリットには、以下のようなものがあります。

  • アップデートやメンテナンスが不要
  • 使い方がわかりやすい・調べやすい
  • すばやくショップを開設できる

アップデートやメンテナンスが不要

ショッピングカートASPを利用する場合は、自社でECサイトを構築する場合とは異なり、機能の改善やメンテナンスに時間を取られることがありません。

なぜなら、システムのアップデート等はASP側がおこなうためです。

そのため、自社ECサイトを開発する場合と比較してメンテナンス等の費用・人材コストが抑えられるのもよい点といえるでしょう。

使い方がわかりやすい・調べやすい

ショッピングカートASPのメリットとして、使い方についての情報を集めやすいという点も挙げられます。

これは、多くの人が利用しているショッピングカートASPであれば、インターネットで使い方が記事や動画になって共有されていることも多いためです。

わからないことがあったら、ASP名と問題に関連するキーワードで検索すれば、さまざまな情報を得ることができるでしょう。

すばやくショップを開設できる

ショッピングカートASPは、ECサイトを作成するための機能が揃ったサービスのため、手順さえ踏めばスムーズにショップを構築することができます。

専門知識がなくても、案内に沿って必要な項目を設定していけばすぐにショップができるので、ECサイトについてあまり良くわからないという場合にも始めやすいといえるのではないでしょうか。

デメリット

一方、ショッピングカートASPには、以下のようなデメリットもあります。

  • カスタマイズ性がそれほど高くない場合もある
  • 月額費用・手数料がかかる

カスタマイズ性がそれほど高くない場合もある

ショッピングカートASPの場合、カスタマイズ性があまり高くない場合もあるため注意が必要です。

とはいえ、Shopifyやmakeshopのように、多くの拡張機能やテンプレートを提供しているサービスもあるため、それで十分だという場合もあるでしょう。

ただし、もっと自社に合わせたカスタマイズをおこないたいという場合には、他のECプラットフォームと比較して、機能やデザイン面での自由度が不足してしまうケースもあります。

月額費用・手数料がかかる

ショッピングカートASPもECモールと同様、月額料金や販売手数料などが発生します。

売上が多くないのに月額費用や手数料だけ払う状況になったら……と不安な場合は、月額費用は無料というSTORESフリープランのようなものを活用するとよいのではないでしょうか。

クラウドEC

クラウドECは、クラウド上で機能を利用できるECプラットフォームです。

インターネット上で利用できるサービスという意味ではショッピングカートASPと似ていますが、クラウドECはASPよりも拡張性が高く、その分費用も高めという特徴があります。

クラウドECには、以下のようなサービスがあります。

ebisumart

ebisumart

引用:ebisumart

ebisumartは、フルスクラッチのようなカスタマイズ性の高さが強みのクラウドECです。

多くの拡張機能だけではなく、1,000を超えるAPIなどにより、さまざまな業界に取り入れられています。

また、カスタマイズが不要なスタートアップ向けの「ebisumart zero」という、ebisumartより安価にECサイトの構築が可能なサービスもあります。

ebisumartの利用コストは、以下のようなイメージです。

費用

従量課金プラン

  • 初期構築費用:300万円〜
  • 月額費用:基本保守費用ほか(変動)

固定料金プラン

  • 初期構築費用:300万円〜
  • 月額費用:基本保守費用ほか(固定)

レベニューシェアプラン

  • 初期構築費用:1,000万円〜
  • 月額費用:毎月の売上金額の2.5%〜

W2 Unified(旧:W2 Commerce)

W2 Unified

引用:W2 Unified

W2 Unified(旧:W2 Commerce)は、カスタマイズモデルへの切り替えが可能なECプラットフォームです。

1,000以上の機能を搭載しているほか、定期的な無償バージョンアップもあるため、自社ECの機能やセキュリティを常に最新の状態に保つことができます。

W2 Unifiedには以下のようなプランがあります。

費用
  • W2 Unified Value5:通販サイトを月額料金で運用可能なプラン(要問合せ)
  • W2 Unified EP:独自カスタマイズが可能なプラン(要問合せ)

メリット

クラウドECのメリットには、以下のようなものがあります。

  • カスタマイズ性が高い
  • 自動アップデート・機能追加
  • カスタマーサポートが手厚い

カスタマイズ性が高い

クラウドECの特徴は、ショッピングカートASPよりカスタマイズ性に優れる点です。

ショッピングカートASPの中にも多機能で拡張性が高いものもありますが、クラウドECはそれよりもさらに多くの機能やAPIなどが揃っています。

利用するプランによっては、自社開発に劣らないほどの自由度を誇るECプラットフォームもあるため、高いカスタマイズ性を求める場合にはおすすめといえるでしょう。

自動アップデート・機能追加

インターネットを通して常に最新の機能やセキュリティにアップデートされるというのも、クラウドECの強みです。

自社開発のような高いカスタマイズ性を保ちながらも自動でアップデートされるため、ECサイトに自由度と最新の水準を求めている場合におすすめです。

カスタマーサポートが手厚い

クラウドECには、専門のチームや担当による手厚いサポートを受けられるサービスが多くあります。

システムの使い方だけではなく、どのように運用すべきか、どんな提携サービスを活用すべきかなども含めてサポートしてもらえるため、ECサイトをよりよくするための施策をスムーズに進められるのが魅力です。

デメリット

一方、クラウドECには以下のようなデメリットもあります。

  • 費用が高め
  • 導入まで時間がかかる可能性も

費用が高め

クラウドECは、無料や高くて10万円程度で始められるショッピングカートASPと比較してかなり費用が高く、数百万円単位の導入費用がかかる可能性もあります。

そのため、規模が大きくないうちなどは、その豊富な機能を活かせず、費用のみかさんでしまうケースもあるのではないでしょうか。

このような場合、まずはインスタントECやショッピングカートASP、ECモールなどから運用をはじめ、必要に応じてクラウドECに移行するという選択もおすすめです。

導入まで時間がかかる可能性も

クラウドECは、カスタマイズ性が高いのが強みですが、その一方でショッピングカートASPよりも導入に時間がかかる可能性があります。

これは、ショッピングカートASPが元ある機能を使ってECストアを開設できるのと比べ、クラウドECは企業に合わせたカスタマイズをおこなうためです。

そのため、すばやくECサイトを立ち上げたいという場合には、クラウドECが不向きなケースもあります。

インスタントEC

インスタントECは、ショッピングカートASPの一種です。

ショッピングカートASPとの違いは、専門知識などが不要で比較的簡単にショップの開設・運営ができる点といえるでしょう。

インスタントECには、以下のようなサービスがあります。

BASE

BASE

引用:BASE

BASEは、最短30秒で簡単にECサイトを作成、30分で販売を開始できるプラットフォームです。

シンプルでわかりやすい手続きで、初心者のECサイト開設を後押ししてくれます。

また、商品が売れるまで費用がかからないプランがあるのが特徴です。

わからないことがあったら、メールでのサポートを受けることもできます。

BASEを利用する際のコストは、以下のようなイメージです。

費用

スタンダードプラン

  • 初期費用:無料
  • 月額費用:無料

商品が売れた際の費用:

  • 決済手数料:3.6%+40円
  • サービス利用料:3%

グロースプラン

  • 初期費用:無料
  • 月額費用:16,580円
  • 決済手数料:2.9%

BASEと送り状発行システムShip&coの連携について詳しく知りたい方は以下のリンクをご参考ください。

Ship&coをBASEやColor me shopのネットショップと連携
日本のオンラインストアにおける国内発送(ヤマトB2クラウドや佐川)をどのようにShip&coがサポートしているかを詳しく探り、特にBASEやColor me Shopなどとの統合に焦点を当てます。国内発送プロセスを効率的にまとめ上げるための欠かせないツールであるShip&coの機能をご覧ください。

メリット

インスタントECのメリットには、以下のような点があります。

  • 手軽にショップ開設ができる
  • 初期コストが低め

手軽にショップ開設ができる

インスタントECは、だれでもECサイトの構築を簡単におこなえるように、直感的な操作が可能な仕組みが豊富です。

たとえば、BASEであれば、ショップページのデザインもテンプレートから選択できたり、必要なエリアをドラッグ&ドロップで追加できたりと、Web制作の専門知識がなくても理想のサイトを作成することができます。

初期コストが低め

インスタントECは、他のECプラットフォームと比較して、コスト低めでECサイトを始めることができます。

具体的には、サイトの開設自体は無料で始められることがあるほか、売れるまでは費用が発生しない場合もあるなどですね。

資金に不安があるうちは初期コスト低めで始められるインスタントECは魅力的なのではないでしょうか。

デメリット

インスタントECのデメリットは、たとえば以下のような点です。

  • 自由度が低い
  • 集客力がやや低い

自由度が低い

インスタントECは、クラウドECなどと比較すると、機能・設定・デザイン面等で自由度が低い場合もあります。

専門知識がなくても操作できる反面、独自のカスタマイズが難しいのですね。

どうしても独自のデザインを作りたい、という場合には、インスタントECよりも自由度の高いプラットフォームがおすすめです。

集客力がやや低い

インスタントECは、同様にサイト構築の難易度が低めなECモールと比較すると、集客力が劣る可能性もあります。

もちろん、インスタントECには集客機能等が備わっているものもあります。

しかし、巨大ECモールがそのもの自体で集客機能を果たしているのと比較すると、場合によっては集客が難しいと感じるかもしれません。

オープンソース

オープンソースとは、一般に公開されているソースコードを用いたECサイトの構築方法です。

無料で利用できるものもあるため、初期に必要なコストを抑えることもできます。

その他に必要なものとしては、サーバーやドメイン、決済手数料等です。

ソースコードはプログラミング言語で書かれているため、カスタマイズの際には専門知識を持った人材が扱う必要があります。

オープンソースの例として、以下のようなものが挙げられます。

EC-CUBE

EC-CUBE

引用:EC-CUBE

EC-CUBEは、ダウンロードまたはクラウドで利用できるオープンソースです。

ダウンロード版は、サーバーにインストールすることで使い始めることができます。

クラウド版はすぐに始められてメンテンナンスも不要なようですが、新規受付を制限している場合もあるため確認が必要です。

費用
  • ダウンロード版はサービス利用料なし(サーバー利用料+決済サービス手数料のみ)

クラウド版:

ライトプラン:

  • 初期費用:無料
  • 月額費用:6,800円〜

スタンダードプラン:

  • 初期費用:70,000円
  • 月額費用:49,800円〜84,800円

メリット

オープンソースのメリットは、以下のようなものです。

  • コストを抑えられる
  • カスタマイズ性が高い

コストを抑えられる

オープンソースによるECサイト構築では、無料のソースコードを活用すればコストを抑えられるのが魅力です。

オープンソースのインストールには自社サーバーもしくはレンタルサーバーが必要なため、それらの準備・維持費用は必須ですが、他のプラットフォームよりも低コストで始められる可能性もあります。

カスタマイズ性が高い

オープンソースでは、プログラミングによって独自のECサイトを構築できるほか、プラグイン等もあるためカスタマイズ性が高いのもメリットの一つです。

とくに、より柔軟に機能を追加したいという場合や、独自のデザインにこだわりたいという場合も、費用を抑えつつも幅広い対応が可能です。

デメリット

オープンソースのデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 専門知識が必要
  • セキュリティ対策の難易度が高い

専門知識が必要

オープンソースでECサイトを構築するには、プログラミングのスキルが必要になります。

サイトの構築やカスタマイズの際には当然ソースコードを触ることになるため、その他のECプラットフォームと比較すると難易度は高いといえるのではないでしょうか。

専門知識を持っている人材がいないと問題が発生した際にも対応することができないため、サイトの運営がスムーズにできなくなってしまう可能性もあります。

セキュリティ対策の難易度が高い

オープンソースは公開されているソースのため、無料のものはとくにセキュリティ対策の難易度が高い可能性があります。

一方で、オープンソースの提供側も脆弱性のリストを掲載していることがあるため、そちらを見て対策することは可能です。

このように、オープンソースではセキュリティホールへの対応も必要なため、やはり専門知識がないとサイト構築の難易度が高いといえます。

ECプラットフォームを選ぶ時のポイント4つ

ECプラットフォームを選ぶ時のポイント4つ

ECプラットフォームには多くの種類があることがわかりました。

そこで、自社に合うECプラットフォームを選択する時に気をつけるべき点を知りたいという方もいると思います。

ECプラットフォームを選ぶ時に注目すべき点は、たとえば以下のような部分です。

1. 必要な機能が備わっているか

必要な機能が備わっているかどうかは、ECプラットフォームに限らず、ツール・サービスを選ぶうえで重要なポイントです。

ECプラットフォームならば、販売の際にほしい機能のほか、ショップやブランドのイメージを実現できるだけの機能があるか、といった部分に注目してサービスを選択するとよいでしょう。

また、いずれショップが大きくなった時に備え、カスタマイズ性はどうかをチェックしておくのもよいのではないでしょうか。

一方で、いくら機能が充実していても、自社に必要な機能でなければコストがかさむだけの場合もあるため注意が必要です。

そのため、ECプラットフォームを選ぶ際は必要な機能を洗い出しておくことも重要になります。

2. コストは適正か

ECサイトを運営する上では、コストについて比較することも重要です。

ECプラットフォームを利用する場合は、導入時にかかる初期費用だけではなく、サービス利用時の月額費用や販売手数料といったランニングコストについても考慮する必要があります。

また、オープンソース等でのECサイト構築の場合は、メンテナンスを自社でおこなう必要があるため、その費用についても考えなくてはなりません。

発生する費用と検討しているプラットフォームで使える機能や拡張性等とのバランスを考えることで、より適正なプラットフォームを選択することができるでしょう。

3. セキュリティ性

ECプラットフォームを選択するうえでは、セキュリティについて考慮することも重要です。

セキュリティが甘いと、ECサイトに保存されている顧客情報の流出やクレジットカード等の支払い情報の流出につながる可能性があります。そうなると、信頼を失うほか、賠償に多額の費用がかかってしまうことも考えられるのです。

ECプラットフォームのうち、ECモールASPカートなどは、サービスの提供側がセキュリティ対策をおこなっています。

一方で、オープンソースなどによる開発等では、セキュリティ対策の難易度が高いため、注意が必要です。

4. 必要な時に受けられるサポートはあるか

ECプラットフォームを選定する際は、必要な時に受けられるサポートがあるかについてもチェックしておきましょう。

とくに、専門知識のある人材がいない場合や、初めてECサイトを立ち上げるという場合は、手厚いサポートがあるサービスを選ぶとよいでしょう。

サポートを受けることができれば、障害発生時の対応だけではなく、新たな機能を追加したい時や、操作に困った時なども頼れるためです。

また、問い合わせ窓口は電話のみか、チャットやメールにも対応しているかについても、自社の状況に合わせ確認しておくのがおすすめです。

自社に合うECプラットフォームで売上の最大化を

自社に合うECプラットフォームで売上の最大化を

今回は、ECサイト運営のためのECプラットフォームについて解説しました。

ECプラットフォームにはさまざまな種類があるため、予算やブランドのイメージ、集客力、使いたい機能などに合わせて選ぶとよいでしょう。

また、複数ECプラットフォームを検討している方は、まとめて管理できるShip&coのご利用もおすすめです。

便利なプラットフォームや自社に合わせたツールを活用して、ECサイト運営の効率化・収益最大化を目指しましょう!

複数のECサイト・プラットフォームを管理するなら【おすすめ】

ECサイトを運営するうえでは、複数のプラットフォームを活用するケースも多いと思います。

たとえば、Yahoo!ショッピングで商品を売っているけれど、Amazonでも販売するなどですね。

このような場合、ハードルとなるのが各プラットフォームの管理です。それぞれのプラットフォームのページからいちいち受注管理等をおこなうのは面倒に感じるかもしれません。

この問題を解決するのが、Ship&coです。

送り状発行システムShip&coとは?

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